財務省が3日発表した1~3月期の法人企業統計調査によると、全産業(金融業と保険業を除く)の経常利益は前年同期比15.1%増の27兆4279億円だった。増益は5四半期連続で、金額は1~3月期として過去最高。製造業・非製造業とも価格転嫁進展などが利益を押し上げた。設備投資(ソフトウエア含む)は6.8%増。前期(16.4%増)から伸び率は縮小したが堅調だった。

 製造業の経常利益は前年同期比23.0%増の9兆2661億円。業種別では、輸送用機械が33.1%増。一部自動車メーカーの生産停止があったものの、想定よりも円安が進行したことで海外販売額などが上振れしたことや価格改定がプラスに寄与した。非製造業は11.5%増の18兆1618億円で、1~3月期では過去最高。客足の回復や価格転嫁で伸びたサービス業のほか、オフィス、マンションとも需要が旺盛だった不動産業がけん引した。

 設備投資額は17兆6628億円。12期連続増加で、過去2番目の金額となった。自動車などの輸送用機械や食料品メーカーの生産増強投資が押し上げた。 

 財務省は調査結果について、「景気が緩やかに回復している状況を反映した」(担当者)との見方を示した。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/06/03-12:02)

提供元・Business Journal

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