昨年公開された映画『三茶のポルターガイスト』で捉えられた“白い手”をはじめとした様々な怪奇現象は日本中に衝撃を与えた。そして2024年6月21日、それを遥かに凌ぐ現象を捉えた心霊ドキュメンタリー映画『新・三茶のポルターガイスト』がついに公開される。

 心霊現象のその先へ―――。そう謳う今作では、一体どのような現象が捉えられているのだろうか。また、物理学者や超心理学者による科学的検証も今作の見どころであることは間違いない。果たして、三茶のポルターガイストとの決着はつくのだろうか。

 今回TOCANAでは、先日の豊島圭介監督のインタビューに引き続き、『新・三茶のポルターガイスト』の企画・プロデュース、そしてTOCANA総裁でもある角由紀子に話を伺った。

怒涛の心霊現象を心して観よ!映画『新・三茶のポルターガイスト』TOCANA総裁:角由紀子インタビュー
(画像=『TOCANA』より 引用)

――『新・三茶のポルターガイスト』の公開が間近に迫りましたが、2作目を作ることになった経緯を教えてください。

角由紀子(以下:角):前作では、やはりヤラセがあるのか、ないのかという点に終始してしまった部分もあり、私の中でも本当にヤラセがないのかな?という点に、まだ確信が持てていなかった頃だったので、お金と時間をかけて色々調べたいという思いがありました。結論としてヤラセの証拠のようなものは何も見つからなかったので、白い手が何なのか、どういう物質なのかというところまで科学的に調査したいと思ったのが、続編を作った理由のひとつです。

 そこから考えると、期待していた調査結果は出すことができなかったのですが、今作では私だけじゃなく、視聴者にむけて本当にヤラセがあるのか、ないのかを問いかけられる映画になったのかなと思いました。

――前作では白い手を始めとする様々な現象が捉えられていましたが、視聴者からはどのような反応がありましたか?

角:白い手がはっきり撮れているということを評価してくれる人と、はっきり撮れているからこそウソっぽいという人が半々くらいの印象です。ただ白い手などの現象にばかり目がいってしまって、検証について言及してくれる人は少なかったかもしれません。その点でいうと今作では懐疑派の視点を取り入れたことによって、検証そのものに対する見方も変わってくるのかなと思っています。

――今作では全編を通して専門家の方々は否定的でしたが、その点は予想通りでしたか?

角:これほど否定的な意見を映画に入れることになるとは思わなかったのですが、これがドキュメンタリーの面白いところでもありますね。まさかここまで専門家の方々が予想と反する意見を述べるとは思わなかったので、想定していない流れにはなりました。

怒涛の心霊現象を心して観よ!映画『新・三茶のポルターガイスト』TOCANA総裁:角由紀子インタビュー
(画像=©️2024 REMOW,『TOCANA』より 引用)

――今作では明らかに前作よりも凄い現象の数々が撮影されていますが、これは以前から起こっていた現象が今回運良く撮影できたのか、それともあの場所の幽霊自体がグレードアップしているのか、どちらなのでしょうか。

角:幽霊自体がグレードアップしていると考えています。ひとつの理由として、前作の撮影が終わった後に、あのビルで地下の改修工事が行われていて、ビル自体の気の流れみたいなものが変わっているはずなんですよね。その時期から全身がまるっと出てくる幽霊の目撃例が増えたと横澤さん(ヨコザワ・プロダクション社長:横澤丈二氏)から聞いていたので、その影響があると思います。

――映画に対する角さんのコメントで、「あまりにも怖すぎる作品だから、公開を中止しよう」と映画プロデューサーからガチで打診されたとありましたが、それは作品全体を通して映像が怖すぎるからというのが理由でしょうか。それとも特定の現象が理由になっているのでしょうか。

角:最後のシーンでこの世ならざるものの顔がはっきり映っていて、このシーンに関しては表に出さないほうが良いのでは?という議論はありました。また、これは撮影できていないんですが、プロデューサーが奇妙な顔を間近で見てしまったんです。その体験があまりにも衝撃的だったということもあり、この映画を公開してしまうのはヤバいんじゃないかという話になりました。でも無事に公開できてほっとしています。

怒涛の心霊現象を心して観よ!映画『新・三茶のポルターガイスト』TOCANA総裁:角由紀子インタビュー
(画像=©️2024 REMOW,『TOCANA』より 引用)

――12人目の男と呼ばれる不気味な存在について、どのような印象を持っていますか?なんとなくふてくされているような、申し訳無さそうな感じにも見えて人間味を感じたのですが。

角:あの存在自体が、自分もダンサーの人達と同じようにステージに出たい、ダンスがしたい、でもできないというような、色んな感情がごちゃ混ぜになっているような印象を受けますね。

――あの存在が女性に見えるという人がいるようなのですが、どうなのでしょうか。

角:あの存在が男性に見えるか女性に見えるかは結構分かれますね。よく見ると少し胸が膨らんでいるようにも見えるので女性の可能性はあると思います。

――あまりにもリアルというか、人間にしか見えないので専門家の方々が演出だと言ってしまうのもわかる気がします。ただ、私も実際にあの場所を見たことがありますが、あの狭い空間に大人が隠れて出入りするというのは不可能に思えます。

角:あれは無理だと思います。さらにその直後に出現した水草のような物体に関しても、まさに今、川で摘んできましたみたいな湿り気と匂いだったので、仕込みがあったら流石に気がつくと思います。

――このシーンだけでなく、様々な現象をヤラセの一言で片付けてしまうのは簡単かもしれませんが、もし仕込みをするにしてもかなり大掛かりで高度な技術が必要になる気がしますね。

角:懐疑的に見てくれる人はたくさんいるので、私はもう懐疑的に見るのはやめようと思いました。3年ほどヨコザワ・プロダクションを見てきて、白い手の他にも線香の匂いがしたり、ホワイトボードや時計が揺れる、鈴の音がする、声がする、鏡から水が出る、人影が出るなど、10個くらいの色んな現象が起こるわけですけど、そのうちのひとつも仕掛けが見つかっていないのは異常だと思うんです。天井も壁も床も何も仕掛けが見つかっていないので、これはもう仕掛けを探しても無駄なのかなと考えています。

 懐疑的に見てくれる人が引き続き調査してくれるのはありがたい話ですし、もしそこで仕掛けが見つかったとしたら、それはそれで事実として受け止めますが、今回映画を撮ってみて思ったのは、ヤラセかヤラセじゃないかを探したら一生かかるんじゃないかと思うんです。ヤラセじゃなかった場合、ずっと疑い続けることになるので、もう一歩踏み込んだ調査ができたらなとも思いました。仕掛けを探すのは意外と遠回りで、より対象に近づこうとしたほうが色んな結論が出るんじゃないかなと、今回の映画でそう感じました。

――そのあたりは続編に期待というところでしょうか。

角:そうですね、でもまずは今作がヒットしてくれないと(笑)

怒涛の心霊現象を心して観よ!映画『新・三茶のポルターガイスト』TOCANA総裁:角由紀子インタビュー
(画像=©️2024 REMOW,『TOCANA』より 引用)

――ラストシーンで天井から出てくる存在についてはどのようなものだと思いますか?

角:あれは映画に出たいと思った存在が我々を喜ばせようとして出てきたんじゃないかなと思いますね。サービス的な。あとちょっと踊っているようにも見えるので、ただぶら下がっているだけではなくて、何かを表現していているのかなと。顔は別として繊細で美しい動きをしていたので、もしかしたら綺麗だねと言われたいとか、褒められたいのかなという印象を受けました。単純に怖がらせようとしているのではなく、もう少し複雑なものを感じました。

――映画の撮影や取材を続けるにあたって、角さん含めスタッフの中で、自宅でも怪奇現象が起きたりということはあったのでしょうか。

角:前作の時には後藤剛監督が、しばらく家の中で鈴の音がしていたと言っていましたね。私もヨコザワ・プロダクションを調べ始めてから家の中で線香の匂いがしたことが何度かあります。それ以前は一度もなかったので、何か連れて帰っちゃったかなという感じはしますね。あとは夫が窓の向こうから無数の白い手が現れたのを見ています。

――そういえば、私も去年角さんと一緒にヨコザワ・プロダクションに行った数日後くらいに、自宅で白い手の動画を見ていたら、家の猫が今まで見たことないくらいに飛び回って暴れたことがありました。結局原因がわからなかったのですが、もしかしたら手が出ていたのかなとも思いましたね。真相はわかりませんが、以来、妻からは自宅でのヨコザワは禁止と言われています。

角:これは先日、豊島監督から聞いたんですけど、豊島監督の奥さんが、私と豊島監督が出演している動画を見ていて、ちょうど線香の匂いがするという話題になった時、急に家の中に正露丸のような匂いが立ち込めたらしいです。正露丸というのが不思議ですが、匂いの系統は似ているのかなとも思います。

怒涛の心霊現象を心して観よ!映画『新・三茶のポルターガイスト』TOCANA総裁:角由紀子インタビュー
(画像=完成披露上映会にて 撮影:編集部,『TOCANA』より 引用)

――今作はどんな人達に見てほしいですか?

角:いやもう全員に見てほしいですね。日本人全員に。もちろんヤラセだろと思うのも全然自由なんですけど、「もしかしたらこういう世界があるのかもしれない」ということを少しでも感じてもらえると、色んな知見が広がるんじゃないかなと思います。

――豊島監督はこの映画を観ながらワーキャー言って欲しいと言っていましたが、角さんはどうですか?

角:ワーキャー言ってほしいですね(笑)ただ、この映画ではたくさん色んな現象が起きているんですけど、もしそれらが実在しているとしたら、彼らとコミュニケーションが取れているということになります。ダンスシーンで踊りたそうな存在が出てきたりとか、こっくりさんで示された場所から謎の物体が出てきたりとか、彼らに意思があるということを感じられると思うので、その点を尊重したり、彼らに思いを馳せるというのも重要なんじゃないかな、と気づいてもらえると嬉しいですね、

――この映画の見どころを教えてください。

角:見どころは、とにかく寝ている暇がないくらいに起きる現象の数々です。心して観てください。そして怖かったらSNSで呟いてください!

――それでは最後にTOCANA読者にメッセージをお願いします。

角:この映画は、心霊体験をしたことがない人にとっては初めて心霊体験ができるチャンスになる映画です。実際に劇場で奇妙な体験をした人が大勢います。線香の匂いがした、椅子を揺らされた、傘の柄が折れたなど、数多くの現象の報告を受けています。一番凄い人は『三茶のポルターガイスト』を観ながら初めての心霊体験がしたいという目的のために、7回劇場に観に来てくれたのですが、7回目の時に椅子をガタガタに揺らされるという体験をしています。それくらい凄い体験ができた人もいるので、初の心霊体験をしたいという人は、是非劇場でチャレンジしてみてください!

怒涛の心霊現象を心して観よ!映画『新・三茶のポルターガイスト』TOCANA総裁:角由紀子インタビュー
(画像=『TOCANA』より 引用)

『新・三茶のポルターガイスト』
2024年6月21日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、
新宿シネマカリテ他 全国ロードショー!
監督:豊島圭介
出演:角由紀子/横澤丈二/小久保秀之/山崎詩郎/児玉和俊/ひなたまる/森脇梨々夏/三上丈晴/小野佳菜恵/大久保浩/オカルトセブン7★
ナレーション:東出昌大
企画・プロデュース:角由紀子、叶井俊太郎/プロデューサー:千葉善紀、佐藤慎太朗/宣伝プロデューサー:星野和子
音楽:スキャット後藤/撮影・編集:滝田和弘/ビジュアルデザイン:廣木淳
エンディング・テーマ「水底の愛」:横澤丈二
製作:REMOW/制作プロダクション:murmur/配給:エクストリーム
2024 年/日本映画/88 分/カラー/ステレオ/DCP
©️2024 REMOW

怒涛の心霊現象を心して観よ!映画『新・三茶のポルターガイスト』TOCANA総裁:角由紀子インタビュー
(画像=『TOCANA』より 引用)

「死後の世界」 
著:横澤丈二 編集:角由紀子
2024年6月17日(月)発売
映画『三茶のポルターガイスト』で話題になった横澤丈二による最新刊! 数奇な運命で出会った9歳の幽霊の男の子てっちゃんが著者に話してくれた死後の世界。この先の未来。衝撃の体験をありのままに綴った、新説・霊界のルールと予言の記録。

文=渡邊存瀰

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提供元・TOCANA

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