『Job総研』は714人の社会人男女を対象に「2023年 夏ボーナス実態調査」を実施。今夏ボーナスを含めた過去5年の支給有無と支給額の推移、貯金の割合と金額などが明らかになりました。
夏のボーナス支給は過去最多の58.4%
2022年末からの物価高騰により、食品や生活用品の値上げが相次ぎ、家計にダメージを与えていました。しかし、2023年5月のコロナ5類移行による制限緩和で消費意識は上向き、経済正常化の兆しが見られるとの報告があります。夏にボーナスを受け取る社会人の消費意識やボーナスの使い道に、物価高騰やコロナ5類移行がどのように影響しているのかが焦点です。
調査によれば、714人の回答者のうち58.4%が今夏ボーナスを受け取ったと回答しました。過去5年間における夏ボーナス支給有無の推移を見ると、2019年の49.0%から2022年には51.7%に増加しており、2023年には過去最多の58.4%となりました。
今夏ボーナス支給額と推移
今夏ボーナスの支給がある417人の回答によれば、平均支給額は79.0万円、中央値は60万円、最も多かった返答は50万円という結果に。過去5年間の平均支給額を見ると、2022年までは増加傾向にあったものの、2023年は79.0万円と微減しています。
男女別に見ると、今夏ボーナスの支給有無において男性が63.6%、女性が49.6%となっています。支給額についても男性が93.6万円の平均額を受け取るのに対し、女性は46.8万円となり、男性の方が支給額が高い結果となりました。
物価高騰による変化に対して消極的になった派は67.1%。一方で、コロナ5類移行により消費意識が積極的になったと回答した割合は76.7%となっています。
今夏ボーナス支給ありの417人のうち、83.7%がボーナスの一部以上を貯金に回すと回答しました。平均貯金額は40.6万円であり、ボーナスの約51.3%を貯金に充てるそうです。
理想と現実の使い道にギャップ
今夏ボーナス支給ありの417人において、理想の使い道の上位3つは「預貯金」が59.2%、次いで「旅行」が56.4%、「投資」が48.2%でした。一方、実際の使い道では「預貯金」が57.1%と最も多く、次いで「買い物」が33.8%、「旅行」が29.3%となりました。ボーナスの理想と現実の使い道には一定のギャップがあることがわかります。
調査概要
調査対象者 :現在職を持つすべての社会人
JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国 / 男女 / 20~50代
調査期間:2023年7月5日~7月10日
有効回答数 :714人(男性6 / 女性4)
調査方法 :インターネット調査