経営・組織コンサルティングや従業員向け研修を展開する株式会社識学は、部下にプレッシャーを与えて萎縮させ、自分が優位に立ちたいとする上司を「マウンティング上司」と称し、20~50代の会社員を対象に「“マウンティング上司”に関する調査」を行いました。

約3割の職場にはマウンティング上司がいる

この調査結果によると、「職場にマウンティング上司がいる」と回答した人は全体では30.8%でした。

性別・年代別の大きな差はなかったものの、年代が低くなるほど「部下」である立場の人が多くなるため「マウンティング上司がいる」と回答した人も比例して増える傾向を示しているようです。

マウンティング上司は「自慢話」や「苦労話」が多い

「マウンティング上司がいる」と回答した人に対して、その上司の行動を聞いたところ、「過去の自慢をする」が最も多い結果に。

「仕事が出来ることを自慢する(42.7%)」「過去の苦労話をする(41.7%)」「意見させてもらえない(41.0%)」と続き、マウンティング上司は「自分のことだけ話しがち」という傾向があるようです。

マウンティング上司には「無視」がもっとも多い

マウンティング上司への対応として、「意見しても時間と労力の無駄」「意見すれば理屈的に論破してくる」ことを理由に、36.3%の人が「無視するようにしている」と回答。

また、30.7%の人は「意見せず従う」といい、その理由は「反発していたら無視されて仕事にならなくなった」「論破することもめんどくさいので、嫌々従っている」などがありました。

組織のパフォーマンスにマウンティング上司は影響を与えるのでしょうか。

「高くなると思う」「やや高くなると思う」の合計はわずか16.7%で、83.3%の人が「低くなると思う」「やや低くなると思う」と回答。無視したり従ったりしていても、マウンティング上司がいることで組織としてのパフォーマンスは下がってしまうようです。

調査概要

・調査機関:株式会社識学

・調査対象:20歳~59歳の会社員

・有効回答数:スクリーニング2,323サンプル/本調査300サンプル

・調査期間:5月14日(火)~5月15日(水)

・調査方法:インターネット調査

※本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%とならない場合があります。

<参照>

【“マウンティング上司”に関する調査】あなたの職場に“マウンティング上司”はいる?…「いる」30.8%性別は「男性」が82.3%と圧倒的で、年代は「50代」が47.0%