パナソニック株式会社が、20~60代の男女550名を対象に今夏のエアコン電気代に関する実態調査を実施。多くの人が節電に取り組みながらも、効果のほどを実感していないという現状が明らかになっています。同社のパナソニック エアーマイスター福田風子さん(画像)による夏のエアコン節電術とあわせて、調査結果を紹介します。
本記事はパナソニック株式会社が公開した調査結果に基づいています。
節電効果がない・わからないが61%に
「今年の夏、節電に取り組んでいますか?」という質問に、7割以上が節電に取り組んでいると回答。一方、節電の効果については、39%が「効果がある」と答えていますが、61%の人が「効果がない」「わからない」そうです。
今年の夏の電気代を昨年の夏と比較してもらうと、回答者の8割近くが「高くなった」と感じていることがわかります。また、電気代の具体的な増加額についてたずねると、単身世帯では「2000円未満」が最多、「2000円〜5000円未満」の回答が41%という結果に。複数世帯では「2000円以上5000円未満」が最多という結果を示しています。
消費電力量をより削減できる方法は?
「室温28℃を目安に設定温度は下げすぎない」ことが節電方法の提案1位に選ばれています。同社のデータによると、昨年6〜8月の夏期のエアコン運転開始時の設定温度は26℃が26.6%と最多で、26℃以下の設定が約70%だったそうです。設定温度を低めに設定している場合、風量を上げるなどの工夫で、体感温度を下げられるため、設定温度を28℃目安にすることが提案されています。また、環境省の調べでは、夏の冷房時に設定温度を1℃高くすれば、約13%の消費電力が削減できるとなっているそうです。
室外機周辺温度も重要!
エアコンは外気温と設定温度の差が大きいほど、電力を消費するそうです。同社の調べでは、エアコンの設定温度などの条件が同じでも、外気温35℃と30℃を比較した場合、30℃では消費電力が52%ほどに削減できるそうで、室外機に空気の流れを遮らないよしずなどを立てかけ、日陰をつくることを提案しています。
同時に、室外機周辺には物を置かず、常に整理整頓して熱の吹き出し口をふさがないようにすることも効果があるそうです。風の強い日や、台風が過ぎた後にはホコリや枯れ葉などゴミがたまっていないかチェックすることも大事だといいます。
フィルター掃除で冷房効率アップ!
エアコンの汚れは、能力の低下、消費電力の増加、本体の寿命を縮めることにつながるそうです。フィルターの目詰まりで冷えや風量が弱くなるため、こまめにフィルター掃除を行うことが大切だということです。
窓の遮熱対策してますか?
窓から入ってくる日光も、室温に影響を与えます。そこで、日射をおさえ、窓との間に空気の層が断熱効果も生み出すカーテンで日差しをコントロールしてみましょう。窓の外側にすだれやシェード、グリーンカーテンなどを設置するのも方法のひとつだそうです。
サーキュレーターはエアコンの下に置いて
扇風機やサーキュレーターを併用して冷気のムラをなくすことも、冷房効率をアップします。冷たい空気は低い場所にたまるそうです。そのため、冷房時は上向きで送風するとお部屋の広い範囲に冷気が行きわたるということ。サーキュレーターをエアコンの下に置くことで足元にたまった冷気が動き室温のムラを解消してくれるそうです。
風量は自動がおすすめ
風量設定は、微風にすると設定温度に至るまで時間がかかり、逆に消費電力が増えてしまうということ。環境にもよるそうですが、同社は一見節電に繋がりそうな「微風」を選ばずに、人が調整するよりも賢く室温をコントロールしてくれる「自動」を積極的に活用することを進めています。
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