「夏でなくても必ず偏光グラスは着用してくださいね。目も日焼けしますから」と、とある釣りのナビゲーターがテレビで言っていた。それを聞いてから私も「確かに目は疲れる」と思って偏光グラスを着用している。結果、ラクだ。それに水中が見えやすいというメリットも大きい。ここでは偏光グラスの必要性について紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
偏光グラスって何?
そもそも、偏光グラスとは?これは、釣りで使用するサングラスのようなものだ。日光の反射を抑えて、水を見えやすくする。また、単純に日光の感じ方が和らぐという恩恵もある。夏の日中の釣りではマストといえるが、夏の季節に限らず、眩しい時間帯には装着しておくとよいだろう。
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一度偏光グラスを着用してその良さを知ると、持参し忘れたときにはちょっと溜息が出たりするほど。特にサイトフィッシングのアングラーはなかなか辛い。日中も高活性な秋の新子エギングは、イカがいるかどうかを目視で判断することも多いので、もはや必需品とも言えよう。
使用する時間帯
偏光グラスを使うのは、陽のある時間だけ。暗くなってきたらただ視界を余計に暗くするだけなので、もちろん外す。
ちなみに、「偏光グラスあるある」ではないかと思うのだが、ああ暗くなってきたと偏光グラスを外すと、まだ結構明るかったりする。あれまだメタルジグ投げられるじゃん、と思ったりして(そう思っているとすぐに暗くなる……)。
「魚が見える」は本当?
よく言われるのが、「偏光グラスを着用すると、魚が見える」。これは本当だろうか?
筆者の印象では、まあ半分は本当だと思う。たとえば、日中のメバルが底にいるかとかどうかまでは、さすがにわからない(ボトムから飛び出してくれば視認できる)。ただ魚の群れっ気などは結構はっきり見えるし、状況次第では魚種も特定できる。これは、ベイトの形状や大きさにうるさい魚を狙うときには、かなり役立つ情報だ。
ちなみに、先日とあるお店で、このような写真を見た。
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なるほど。さすがに誇張されているが、つまりは魚のシルエットがよーくわかりますよ、という意味合いだろう。
目の日焼け、疲れを防ぐ
偏光グラスは目の日焼けを防ぐことができるとも言われる。目の日焼けに関して科学的な事実がどうかはわからない。ただ目が日焼けする感じは、こう、「沁みる感じ」として実感できる。
なんとなく目が黄ばんだりするのかな、と思ったり。そうなったら不可逆のような気もして、大問題じゃないかと思うが。年齢を重ねると人間、若い頃と比べて目がきらめきや力を失って黄ばんで弱々しくなっていくが、それも日焼けなのだろうか?
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ともあれ、偏光グラスがそういった目の日焼け的なもの、疲れを低減してくれるのは、間違いないところだ。釣りに限らず、アウトドア、マリンスポーツを楽しむ人は着用したい。そういえば、偏光グラスをしていない釣り船の船長は見たことがない気がする。