■日焼け止めと化学反応
Tシャツがピンク色になった原因として考えられるのは、日焼け止めに含まれている成分と、塩素系漂白剤が化学反応を起こしたことから。顔や腕などに塗っていた日焼け止めがシャツに付着し、漂白剤と反応したことで色が変わってしまったとみられる。
コロナ禍で不織布のマスクが不足していた2020年には、日焼け止めを塗って布マスクを着けていた人が、マスクを漂白剤を使って洗い、ピンク色になってしまったという事例が続出していた。
これらのケースでは、生地自体に色が染まってしまったわけではないため、つけ置きともみ洗いをして付着した成分を落とすことで、元に戻るという。
花王では、脱いだ衣類を早めに洗濯することや、日焼け止めが付着した衣類は、塩素系ではなく酸素系の漂白剤を使用して洗うことを勧めている。