クレジットカードにQRコード決済、タッチ決済など、決済サービスだけでも様々なサービスや会社がある中で、いま何が最も支持されているのでしょうか。その動向に関する調査結果が7月26日に公開されたので、さっそく見ていきましょう。

直近1カ月の支払い方法で最も多かったのは「現金」

2024年QRコード決済シェア PayPayが66.3%で最も多く次いで楽天ペイ、d払いとなった【MMD研究所調べ】
(画像=直近1カ月の支払い方法の割合では、「現金」が76.3%で、他のキャッシュレス決済を引き離して1位にランクインしました(MMD研究所調べ)、『オトナライフ』より 引用)

MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、18歳~69歳の男女25,000人を対象に、「2024年7月決済・金融サービスの利用動向調査」を実施。普段利用している支払い方法や利用している銀行口座、利用している証券会社などについて調査しています。

まずは普段利用している支払い方法に関して、直近1カ月の支払い方法の割合を質問。すると、最も多かったのは「現金」の76.3%、次いで2位が「クレジットカード」の54.2%、3位が「QR・バーコード決済」の47.6%、4位が「非接触の電子マネー」の35.0%、5位が「クレジットカードブランドのタッチ決済」の28.1%、6位が「デビットカード」の6.1%で、その他が0.3%という結果となりました。

「現金」での決済が他を大きく引き離して1位に。最近キャッシュレス決済が浸透してきているとはいえ、現金で支払うシーンの方がまだ多いようです。

現在の利用率No.1のクレジットカードは「楽天カード」

2024年QRコード決済シェア PayPayが66.3%で最も多く次いで楽天ペイ、d払いとなった【MMD研究所調べ】
(画像=現在利用しているクレジットカードとして最も利用者が多かったのは「楽天カード」で、クレジットカード利用者20,051人中54%でした(MMD研究所調べ),『オトナライフ』より 引用)

次に、クレジットカードを「利用している」と回答した80.2%、20051人を対象に、「現在利用しているクレジットカード」を尋ねています。最も利用者が多かったのは「楽天カード」で54.0%、2位が「イオンカード」の20.9%、3位が「PayPayカード」の20.7%、4位が「三井住友カード」の17.6%、5位が「dカード」の16.6%などとなっています。

楽天カードの強みとしては、楽天のほかのサービスとの組み合わせで還元率がアップし、ポイントが貯まりやすいという点が挙げられます。楽天市場や楽天モバイルなどのサービスを利用している人は、持っていて損はないカードと言えるのではないでしょうか。

また、三井住友カードは、メガバンクである三井住友銀行系のカードというステータスと、信頼感やセキュリティの高さから選ぶ人が多いようです。

現在最も利用されているQR・バーコード決済は「PayPay」

2024年QRコード決済シェア PayPayが66.3%で最も多く次いで楽天ペイ、d払いとなった【MMD研究所調べ】
(画像=現在利用しているQR・バーコード決済の中で最も利用者が多いのは「PayPay」で、2位の「楽天ペイ」とは31ポイント差でした(MMD研究所調べ),『オトナライフ』より 引用)

続いて、通信会社と契約しているスマートフォンを所有する22,834人を対象に、QR・バーコード決済の利用について質問した結果、73.3%(16,740人)が「利用している」と回答。その人たちを対象に、「現在利用しているQR・バーコード決済」を尋ねたところ、最も利用者が多かったのは「PayPay」の66.3%、2位が「楽天ペイ」の35.3%、3位が「d払い」の27.5%、4位が「au PAY」の20.1%、5位が「ファミペイ」の10.6%という結果になりました。

PayPayは利用できる加盟店が多く、ポイント還元祭を大々的に行ったり、各自治体と連携してキャンペーンを実施したりと、お得なイメージもあることから年々利用者数が増えているようです。

非接触決済では「Visaのタッチ決済」と「モバイルSuica」がそれぞれ1位に

2024年QRコード決済シェア PayPayが66.3%で最も多く次いで楽天ペイ、d払いとなった【MMD研究所調べ】
(画像=現在利用しているカード式の非接触決済の1位は「Visaのタッチ決済」で、カード式の非接触決済利用者の35.7%でした(MMD研究所調べ),『オトナライフ』より 引用)

次に「カード式の非接触決済」の利用について、「利用している」と回答した15169人を対象に、現在利用している非接触決済を尋ねています。すると、最も多かったのは「Visaのタッチ決済」の35.7%、2位が「WAONカード」の30.8%、3位が「Suica」の24.4%、4位が「nanacoカード」の20.4%、5位が「Suica以外の交通系電子マネー」などの結果となりました。

2024年QRコード決済シェア PayPayが66.3%で最も多く次いで楽天ペイ、d払いとなった【MMD研究所調べ】
(画像=現在利用しているスマートフォン式の非接触決済では「Visaのタッチ決済」を抑えて「モバイルSuica」が1位でした(MMD研究所調べ),『オトナライフ』より 引用)

また、スマートフォンを所有する22834人のうち、「スマートフォン式の非接触決済」を利用していると回答した9032人を対象に、「現在利用しているスマートフォン式の非接触決済」を尋ねたところ、1位は「モバイルSuica」で33.0%でした。続く2位は「Visaのタッチ決済」の21.4%、3位は「楽天Edy」の17.3%、4位は「iD」の17.1%、5位は「nanacoモバイル」の14.2%、6位は「モバイルWAON」の14.0%などとなっています。

Suicaは現在カードの発行を一時中止しているため、モバイルSuicaの利用者が増えているのかもしれません。

現在利用している銀行口座は「ゆうちょ銀行」がダントツ1位に

2024年QRコード決済シェア PayPayが66.3%で最も多く次いで楽天ペイ、d払いとなった【MMD研究所調べ】
(画像=現在利用している銀行口座の第1位は「ゆうちょ銀行」の57.8%で、2位の「楽天銀行」を29.1ポイント上回る結果となりました(MMD研究所調べ),『オトナライフ』より 引用)

続いて、「銀行の口座を利用している」と回答した22,289人を対象に、「現在利用している銀行口座」を尋ねたところ、最も多かったのは「ゆうちょ銀行」の57.8%、2位は「楽天銀行」の28.7%、3位は「三菱UFJ銀行」の26.0%、4位は「三井住友銀行」の20.6%、5位は「みずほ銀行」の16.8%でした。

ゆうちょ銀行は、全国各地に店舗やATMがあり、転居や旅行などでどこに行こうと、国内での入出金に困ることがないというのが最大のメリットと言えるでしょう。また、ゆうちょ銀行店舗内や郵便局内に設置してあるATMでは、24時間いつでも手数料が無料なのも嬉しいポイントです。

証券会社の利用者1位は「楽天証券」、2位は「SBI証券、SBIネオトレード証券」

2024年QRコード決済シェア PayPayが66.3%で最も多く次いで楽天ペイ、d払いとなった【MMD研究所調べ】
(画像=現在利用している証券会社では、「楽天証券」が1位に。楽天経済圏の強さがここにもあらわれた結果となりました(MMD研究所調べ),『オトナライフ』より 引用)

最後に、証券会社について調査。「証券会社を利用している」と回答した8,828人を対象に、現在利用している証券会社について尋ねたところ、最も多かったのは「楽天証券」の41.7%、次いで2位が「SBI証券、SBIネオトレード証券」の34.2%、3位が「野村證券」の15.6%、4位が「マックス証券」の10.5%、5位が「SMBC日興証券」と「大和証券」の9.3%という結果になりました。

楽天証券は、ポイントアッププログラムの一環として“楽天カード利用者”が申し込むケースも多いため、楽天カード利用者の数に比例している部分もありそうです。

顧客獲得のため、それぞれが特色を持つ決済サービスや金融サービス。新たに何かを始めようと思ってもどれを選べぶべきなのか迷ってしまうという人は、ぜひ今回の調査結果を参考にしてみてください。

出典元:【MMD研究所】

※サムネイル画像は(Image:「楽天カード」公式サイトより引用)

文・ オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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