CMDの発生割合は少ないものと思われていましたが、本研究により、実際には比較的よくある現象だと考えられます。

チームは今回の研究結果を受けて、「昏睡状態の患者に意識があることを知ることは、たとえ表面上での意思疎通はできなくても、家族や医療従事者が話をしたり、音楽をかけたりと、介護のアプローチの仕方を変えることにつながるでしょう」と話しています。

さらにこれまでの研究で、すべての脳損傷による昏睡患者が目覚めるわけではないものの、CMDの認められた患者は受傷後から1年以内に目覚める可能性が高いことも示されています。

今後の課題はCMDを正確に特定する診断ツールを確立して、世界の臨床現場に普及させることです。

それにより昏睡患者に隠れた意識があることがわかれば、家族や友人に大きな安心感と希望を与えられますし、診断ミスで生命維持装置を切ってしまうこと防げるでしょう。

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参考文献

Hidden Consciousness Detected in 25% of Unresponsive Patients Tested
https://www.sciencealert.com/hidden-consciousness-detected-in-25-of-unresponsive-patients-tested

One in Four Brain-Injured Unresponsive Patients Show Signs of Hidden Consciousness
https://www.cuimc.columbia.edu/news/one-four-brain-injured-unresponsive-patients-shows-signs-hidden-consciousness

元論文

Cognitive Motor Dissociation in Disorders of Consciousness
https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2400645