ケネディ大統領はUFOについて何を知っていたのかーー。

 ジョン・F・ケネディ大統領がUFOへ関心を示していたことは、複数の情報源によって裏付けられている。特に注目すべきは、1963年11月に彼が送った一連の書簡だ。その中の1通は、CIA長官宛てにUFOファイルへのアクセスを要求するものだった。

UFOの真相に迫ったケネディ大統領 – 暗殺との関連性はあるのか…謎の「バーンド・メモ」とは
(画像=画像は「Wikipedia」より、『TOCANA』より 引用)

 これらの機密解除された文書は、教師のウィリアム・レスターがケネディに関する著書の研究の一環として、情報自由法に基づいて公開されたものだ。レスターによると、ケネディのUFOへの関心は、旧ソ連との関係に対する懸念から生じた可能性があるという。

 レスターは「彼の懸念の一つは、多くのUFOがソ連上空で目撃されており、ソ連がこれらのUFOを米国の挑発と誤解し、我々の技術だと信じてしまうのではないかということだった」とAOLニュースに語ったと、デイリーメールは報じている。

「これが、彼がこの情報を手に入れ、NASAの管轄から外そうとした理由の一つだと思う。ソ連に対して『見てくれ、あれは我々ではない、我々がやっているわけではない、挑発しているわけではない』と言えるようにするためだ」と彼は付け加えた。

 しかし、UFO研究者たちは、CIAがレスターに公開した最新の文書が、大統領がUFOの真相を発見するのを阻止するために暗殺された可能性があるという説に重みを加えていると主張している。

謎の「バーンド・メモ」

 陰謀論者たちは、これらの文書が、「バーンド・メモ」と呼ばれる議論の的となっている文書への関心を高めると述べている。このメモは、あるUFO調査員が90年代に受け取ったと主張しているものだ。日付のないこのメモには、ケネディの秘密警護隊のコードネームである「ランサー」への言及がある。

 1ページ目には、CIA長官が次のように書いている。「ご存知の通り、ランサーは我々の活動について、我々が許可できない調査を行っている」

UFOの真相に迫ったケネディ大統領 – 暗殺との関連性はあるのか…謎の「バーンド・メモ」とは
(画像=画像は「anomalien.com」より,『TOCANA』より 引用)

 この「バーンド・メモ」は、1999年に匿名の情報源によってフリンジメディア(非主流メディア)に渡されたものだ。この情報提供者は、1960年から1974年までCIAで働いていたと主張し、CIAが最も機密性の高いファイルを焼却している際に、この文書を火から救い出したと述べている。なお、専門家たちは、このメモの信憑性を確認していない。

 CIAへのこのメモは、ケネディがUFOについてCIAが知っていることをより深く調査していたことを示唆しており、おそらくこの情報を公開するか、少なくともその国家安全保障への影響を理解しようとしていたのだろう。

 この要求のタイミングが暗殺のわずか10日前だったことから、多くの人々が彼の死の動機について推測し、一部の理論家は彼のUFOへの調査が要因の一つだったのではないかと示唆している。