暗号資産とブロックチェーン技術の可能性

暗号資産の基盤技術であるブロックチェーンは、金融以外の分野、たとえばサプライチェーン管理やスマートコントラクトなどの分野でも応用が進んでいます。

中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発も、この文脈で注目されています。最近では、中国の「デジタル人民元」をはじめ、多くのアジア諸国がCBDCの研究開発を促進。これらは、国家間の決済システムを効率化し、ドル依存からの脱却を目指す動きの一環とも言えます。

他にも、ブロックチェーン技術は、アジアにおける社会課題の解決にも貢献する可能性があります。具体例として、インドではブロックチェーンを活用した土地登記システムの試験的導入が進められています。これにより、不動産取引の透明性が向上し、不正や紛争の減少が期待されています。また、フィリピンではブロックチェーンを利用した医療情報管理システムの開発が進められており、近いうちに医療サービスの向上と効率化が望めるでしょう。