■ポルターガイストの起こる家で、ルームメイトが死亡

 とある日の深夜。ホラー映画を見ていて夜更かしした姉妹がようやく床についた頃、家の中で突如、大きなノック音が3回響いた。

「今の聞こえた?」と姉が聞くと、隣で寝ていた妹も確かに聞いたという。家の中はシーンと静まり返っていて、明かりもなく真っ暗だった。だが耳をすますと、上の部屋でドライヤーを使っているような音がわずかに聞こえてきた。やがて音は止んだが、その10分後、再び3回のノック音が響きわたり、またしてもかすかなドライヤーの音が聞こえてきた。

 その家の二階にはジャック夫妻が暮らしていたが、この日、夫妻はキャンプか何かに出かけていて留守だったという。この家ではスイッチを触っていないのに明かりが消えたり、誰もいないのに棚から物が落ちたりということが頻発しており、姉妹は怪現象に少々うんざりしていた。

 それから2日後、二階の部屋でジャックが亡くなっているのが見つかった。死因は酒だったという。しかし彼は、深酔いした友人が凍死するという痛ましい事故以来、一切酒を飲んでいないとたびたび周囲に語るような人物だった。

死神は3回ノックする?原因不明のノック音が3回したら、家族の誰かが死ぬ…!?最恐の伝承「死のノック」
(画像=イメージ画像 Created with DALL·E,『TOCANA』より 引用)