利用停止の判断の背景

 ビザやマスターカードなどのカード会社は主にブランド管理・供与や決済ネットワークサービスの運営を行っており、クレジットカードの発行や代金の受け取りはイシュアーと呼ばれる会社が、加盟店への代金支払い、加盟店手数料の徴収はアクワイアラーと呼ばれる会社が行っている。たとえば「三井住友VISAカード」のイシュアーは三井住友カードといった具合だ。

 大手ノンバンク社員はいう。

「利用停止の理由は外部からは分からないが、Visaやマスターカードなど国際ブランドの海外本社は日本の細かい法律や商慣習、ビジネス状況を把握していないので、利用停止の判断は日本法人かアクワイアラーが行っているとみられる。米国本社から明確な指示がなくても、何か問題を起こして本社からペナルティーを科されたり評価を下げられたりする事態を避けるために、自主的に厳しい基準を設けて停止の判断をした可能性も考えられる。もしくは、日本法人やアクワイアラーの側が利用停止を通達したわけではなく、手数料の値上げを提示されたりといった何らかの理由で加盟事業者側が扱いをやめるという判断をした可能性も考えられる。いずれにしても、理由は説明されておらず、加盟事業者もアクワイアラーとの守秘義務契約の関係で正確な理由を対外的に公表することは今後ないだろうから、真相はブラックボックスのままということになる」

(文=Business Journal編集部)

提供元・Business Journal

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