特にお盆休みは取っていませんが、周りが動いていないこともあって普段に比べれば時間がある。

ので、毎年できるだけお盆の間に「積読」されている本を読むようにしています。鈴木亘先生の社会保障制度の本を再読しているのに加えて、手に取っているのは

「パーティーが終わって、中年が始まる」 「人生後半の戦略書」

40過ぎたオッサンにはどちらも刺さる本で、まだ全部は読んでませんが面白いです。

前者は日本のいわゆるインフルエンサーの方が書いたエッセイ。定職につかずシェアハウス運営などをし、そのことを発信して著名になった著者。

いわゆる「普通」ではない自由な生き方をして、それをそのまま貫けるかと思いきや、40代後半の「オッサン」になってハタと行き詰まる姿が生々しく描かれています。

「パーティーが終わって…」というタイトルも秀逸で、人類は健康寿命が長くなったことで、駆け抜けて終わるということができなくなってしまったんですよね。

むしろ体力や気力がなくなった中年以降の方が人生が長いというとんでもない矛盾。

そこに立ち向かう苦悩が生々しく描かれています。

特に、家庭を持っていない=子どもをもたないと、自分の若さが失われていく一方で、成長が感じられずに厳しい。

この著者のような、ひょうひょうと人生を乗り切っていきそうなインフルエンサーすら「捕まって」しまうのだということを、一部界隈で話題にしたなかなかエッジの効いた一冊です。

それに対するアンサー・ソングになるかもしれないのが「人生後半の戦略書」。こちらはハーバード大学の教授という、まったく違った人が書いた本ですが。

物理的には明らかに能力が落ちていく人生後半は、成功体験や勢いだけでは乗り切れない。では、どう立ち向かうのか?

こちらはまだほとんど読んでいないので、また読了したら感想なんかを書きたいと思います。

子どもも大きくなってくると、ますます若くないよねと痛感する日々。でも政界ではまだまだ「若手」なんだよなというこの矛盾。