日常使用に嬉しい装備が充実。毎日を笑顔にするコンパクト
ホンダは2024年8月1日、「コンパクトカーのフィットを一部改良し9月5日に発売する」とリリースした。
フィットはコンパクトなボディながら広い室内空間とユーティリティを備えたホンダの主力。最近はKカーのN-BOXや、コンパクトミニバンのフリード、SUVのヴェゼルなど、個性豊かなラインアップ充実のため、やや目立たなくなっているが、その実力は確か。現在のホンダ各車の優れた実用性の源となる「センタータンク・レイアウト」は、初代フィットの発明。N-BOXも継承しており、フリードやヴェゼルのメカニズムもベースはフィットである。
今回の改良は、日常使用でうれシートバックポケットの追加がニュースのひとつ。また、従来プレーンなウレタン製ステアリング&シフトノブを採用していたCROSSTARと純エンジンのHOMEに本革巻きステアリング&シフトノブを与えた点も見逃せない。運転中、つねに手が触れる部分のグレードアップは価値がある。
ちなみに上級モデルのLUXEは、本革シートを標準装備。室内は欧州製プレミアムモデルを彷彿させるラグジュアリー感に包まれる。取り回しに優れたサイズを持ち、周囲に必要以上の存在感を主張しないフィットは、「小さな高級車」の理想形かもしれない。現在、KスーパーハイトワゴンやSUVが人気だが、あえて上質コンパクトの代表であるフィットに乗るのは「大人の選択」としてかっこいいと感じる。
1.5リッターエンジンとモーターを組み合わせたe:HEVハイブリッドと、1.5リッターガソリンが選べるパワートレーンは従来と共通。もともと熟成されたメカニズムを持つフィットだけに、今回は目立った変化はない。安全・運転支援システムのホンダセンシングは全車標準。価格は172万400円から284万6800円のレンジにある。
フォトギャラリー
提供元・CAR and DRIVER
【関連記事】
・「新世代日産」e-POWER搭載の代表2モデル。新型ノートとキックス、トータルではどうなのか
・最近よく見かける新型メルセデスGクラス、その本命G350dの気になるパワフルフィール
・コンパクトSUV特集:全長3995mm/小さくて安い。最近、良く見かけるトヨタ・ライズに乗ってみた
・2020年の国内新車販売で10万台以上を達成した7モデルとは何か
・Jeepグランドチェロキー初の3列シート仕様が米国デビュ