夏の京都といえば、なにしろ暑い!まるで蒸し風呂のようだなんて昔から言われていますが、本当にその通り。盆地なので無風状態となり暑さと湿気で息をするのも苦しいくらいです。
そんな京都で、私は幼少期から20代後半までを過ごしました。今回は7月初旬に夏休みを利用して帰省したばかりなのですが、どこも観光客でいっぱいでした。そんな暑くて激混みの京都の夏ですが、今回は比較的空いている穴場をご紹介したいと思います。
緑がいっぱいの南禅寺
京都の夏の風物詩といえば、お馴染みの祇園祭や鴨川納涼川床、清水寺や金閣寺などが有名ですが、そういった有名な観光地はどこも大混雑で歩くのも大変なほど。そこで向かったのは三条・四条の繁華街からそう遠くはない岡崎エリアにある臨済宗南禅寺派の大本山「南禅寺」。
境内全体が国の史跡に指定されていて、京都屈指の人気スポットです。地下鉄・京阪三条駅からは二駅という便利さで、平安神宮や知恩院も徒歩圏内なので一緒に観光して周るのもいいですね。
この南禅寺、重要文化財の三門や国名勝の方丈庭園など見どころ満載のお寺なのですが、とにかく緑が多くそのお陰で少し涼しく感じることができます。
急な階段を登って三門に上がるといい風が吹いていて、汗が吹き飛びました。三門からの眺め。緑が多い。
私のおすすめはノスタルジックな建築で南禅寺との和風建築にマッチしている赤レンガのアーチ「水路閣」。階段を登れば水路閣の上から実際に水が流れている様子を見ることができ、夏の暑さも忘れるほど気持ちがいい。
南禅寺
- 住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町86
- 電話番号:075-771-0365
- 営業時間:8:40~17:00
ジブリがいっぱい どんぐり共和国 京都二寧坂店
ジブリのお店は全国に多くありますが、ここは京都ならではの風情が感じられる全国でも数少ない和風の店舗の1つ。高台寺のほぼ目の前という立地で、京都らしい石畳の道に面しているので雰囲気も素晴らしい。
京町屋風の建物は外観も内装もとても素敵で、まるで小さな美術館のよう。お買い物だけではなく、裏庭や中庭などのトトロや黒猫のジジと写真を撮るのも楽しい。
京都には二寧坂と清水の2つの店舗があるのですが、清水店の方が観光客でごった返しているので、少しでも混雑を避けたい人は午前中の二寧坂店が狙い目。開店時間は10時半で、週末でもその時間帯に行くと比較的まだ空いていて、ゆったりとお買い物ができます。
どんぐり共和国 京都二寧坂店
- 住所:京都府京都市東山区高台寺桝屋町363
- 電話番号:075-541-1116
- 営業日:10:30~18:30
お昼は冷たい茶蕎麦をいただく
美味しいものがいっぱいの京都の夏。京都市内から離れた場所に私の大好きな隠れ家的ランチスポットがあるのですが、それはJR宇治駅前の「中村藤吉本店」。ここは大正時代に建てられた元製茶工場を改装したカフェで、大人な女性のイメージの素敵な空間です。
中村藤吉といえばお抹茶のデザートを思い出す人が多いかと思いますが、私は今夏初めて手摘みてん茶の茶蕎麦を食べてみました。夏限定のこの茶蕎麦、予想より遥かに美味しくて、抹茶の香りが深く旨味とのバランスが最高でした。
何も食べたくないっていうような暑い日でも喉越しがよくて、来年の夏も絶対に食べようと心に誓いました。世界遺産に登録されている平等院や宇治上神社も近く、知る人ぞ知る見どころ満載の界隈です。
中村藤吉本店
- 住所:京都府宇治市宇治壱番十番地
- 電話番号:0774-22-7800
- 営業日:10:00~17:30(お蕎麦のラストオーダーは15:00まで)
ふわっとした口どけのかき氷ならここ!
中村藤吉本店でランチをした後は、目の前の宇治商店街を歩いてみませんか?京風の手拭い屋さんや美味しいパン屋さんなどローカルの人にも人気な店が多くて面白いです。
少し歩くとすぐに平等院の表参道が見えてくるのですが、そこでひと休みしたい時におすすめの場所は、飴工房「はんなりかふぇ」。宇治川のほとりにあるこのお店は創業54年の飴屋さんで、カフェと販売コーナーがあります。
冷やしあめや抹茶ソフトクリームなどが人気メニューで、私は抹茶のかき氷をチョイス。京都では昔からふわっとした口どけのかき氷が有名で、私も学生時代に和カフェによく足を運びました。
ここのかき氷はその時と同じふわっとした口どけで、しかもほろ苦の大人の味。この日もかなり暑さが厳しかったのですが、かき氷を食べた途端に汗が止まり、冷たくてとても美味しかったです。
はんなりかふぇ・京の飴工房「憩和井平等院店」
- 住所:京都府宇治市宇治蓮華5-6
- 電話番号:0774-23-0050
- 営業日:11:00~18:00
夏の暑さで知られている京都。午前中はまだ過ごしやすく、人も少ないのでおすすめです。熱中症など体調に気をつけながら、みなさん京都観光を楽しんでくださいね。
文・写真・トワンブリー/提供元・たびこふれ
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