退職代行サービス「モームリ」を管理・運営している株式会社アルバトロスが退職代行利用状況の調査結果を公開しました。
日々蓄積している利用者の生の声をデータを公開することで、労働者の仕事選びはもちろん、企業にとっても労働環境の改善に繋げる一助になると考えたそうです。
モームリを使った理由は?
モームリを使うに至った経緯として、最も多かったのはハラスメントで全体の3割を超えています。
次いで、退職が許されないことや法定外の労働時間など労働基準法に背いた理由が続きます。
新卒社員はなぜモームリを使うのか?
このように、モームリを使って退職するような事態が生じることへの不安は、きっと新社会人やこれから就職活動をする学生に多いのではないでしょうか。
実際に、新卒社員に限ると、どのような条件が多いのか見てみましょう。
2024年度の新卒社員の早期退職者数はGW明けがピークでした。
4~5月は入社前のイメージと勤務実態や職場環境のギャップなどを退職理由として挙げる人が多く、企業側の入社前の説明不足や労働者側の会社情報の調査不足などが原因として考えられるそうです。
また、本社と現場での労働環境に対する考え方の相違が発生している企業も多い印象なのだといいます。
そこから6~7月になると、各種ハラスメントや人間関係を退職理由として多くなってくるとのこと。
業務に慣れてくるこの時期に、企業は業務面ではなく人間関係などのメンタル面のフォローを中心に行う必要があると同社は分析しています。
モームリで20回以上依頼があった企業は?
1番多い企業では、なんと64回も退職代行モームリの利用がありました。
全体として人材派遣会社が複数回利用の上位を占めています。
利用回数20回以上の企業は、すべて従業員が1,000人を超えており、従業員の人数が利用回数にも影響していると言えるそうです。