この拡張により、TMMLU+は繁体字特有の言語的な文脈や表現をより反映できるようになった。なおTMMLU+はオープンソース化されており、地元企業がより現地のニーズに近い繁体字中国語LLMを開発する際の検証ツールとして大いに役立つだろう。
権威あるAI組織から正式に承認を受ける
iKalaはTMMLU+の発表に伴い、TMMLU+がAI言語モデルに関する学術会議であるCOLM(Conference on Language Modeling)から正式に承認されたことも明かした。COLMはDeepMind、Meta、Microsoft、Ivy Leagueといった機関の著名な学者によって共同設立された、信頼性の高いAI組織だ。
TMMLU+は今年の春に審査に提出され、多くの論文の審査過程で上位10%以内の高スコアを獲得。世界の競合他社から一歩抜きん出た存在となった。
AIソリューションを手がけるiKala
2011年に設立されたiKalaは、AIソリューションを手がけるグローバル企業。AI主導のクラウドサービスとマーケティングテクノロジーを提供し、企業の業務効率化と顧客とのコミュニケーション強化を支援している。本社は台北だが、2021年には日本支社iKala Japanを東京に開設した。iKalaのソリューションとSaaS製品は7か国で展開中。「Fortune 500企業」を含む1000以上の企業やブランドのビジネスに変革をもたらしている。
今回、iKalaが発表したTMMLU+はすでに多くの台湾企業に採用されており、台湾のテクノロジー業界に信頼性の高いベンチマークを確立しているという。
(文・Haruka Isobe)