ロンドンの象徴であるテムズ川の地下に伸びるイースト・ロンドンのブラックウォール・トンネルは昔から心霊スポットとして知られている場所だ。長年にわたって自動車運転手たちから幽霊ヒッチハイカーや様々な不気味な現象の報告が上がっている。
特に有名な話には次のようなものがある。
ブラックウォール・トンネルを通過中のオートバイ運転手が、エセックスのリー・オン・シーでヒッチハイカーを拾った。しかしオートバイの運転手がトンネルの出口に着く頃には、謎の乗客は完全に姿を消していたという話だ。不思議に思った彼がヒッチハイカーに教えられた住所を訪ねてみたところ、乗せたはずの男が実は数年前にバイク事故で亡くなっていた人物だったことが判明したという。
これだけならば日本でもよく聞く怪談話であるが、実際に地元メディアの報道によれば1960年にこのトンネル内でバイク乗りが死亡事故を起こしていた記録があったそうなので、裏付けのとれる怪談だったと言えるのではないだろうか。ちなみに同じ場所で不気味な幻聴が聞こえたという話もあるとか。
そもそもこのトンネルが心霊スポットのようになってしまった背景には、19世紀末の建設工事で7人が死亡している事にあるのではないか、という説も出ている。工事の事故で亡くなった作業員らの亡霊が今でもこのトンネルの内部に出没しており、異変を引き起こしているのだろうか。真相はいかに?
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文=田中尚(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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