医療に関する情報サービスを提供している株式会社Ribbons Baseが、がん患者の食体験を支え合うアプリ「リボンズ フード」を8月6日にリリースしました。

同社によると、抗がん薬治療中では吐き気や嘔吐をはじめ、口内炎や味覚障害、便秘や不安感などの食欲を低下させる要因が重なることで、食生活の質が大きく低下するといいます。

これによって、がん患者にとって本来は楽しみであるはずの食事が苦痛になり、治療へのモチベーションが低下しているそうです。

「リボンズフード」の特徴

リボンズフードは、作り方ではなく“食べやすい食材”に特化した情報を共有し合うことで、本来の楽しい食事を取り戻すことにフォーカスしたアプリ。

「これなら食べられた」というリアルな情報を共有することで、がん治療による副作用で「食べられない」悩みを抱えている人同士が支え合う環境を提供してくれるそうです。

食材に対して「いいね」「食べた」のスタンプによって人気投票を行うことができ、スタンプ数に応じたランキングも閲覧可能だといいます。

できるだけ多くのがん患者に使ってほしいという思いを持つ同社は、現在、本アプリにおけるすべての機能を無料で提供しています。

食生活の質低下による苦痛解消を目指す

リボンズフードで提供される情報は、500人のがん患者から意見を集めた「食べやすい食材リスト」をもとにしているとのこと。

これまでX(twitter)を通して、がん患者から「食べやすい食材」に関する意見を収集し、これを資料にまとめ公開してきたという同社。



しかし、患者自身が直接投稿して、人気投票ができるツールが必要であると感じたことから当該アプリの開発に至ったそうです。