簡単に入れ替えることができるモデルであれば、例えば、信号待ちの多い市街地では、通常のシフトチェンジを使用し、郊外や高速道路など、シフトチェンジ頻度の低い場所では逆シフトを使用するなど、状況に合わせて使い分けると良いでしょう。
サーキット走行での逆シフト
サーキットでは高速コーナーやブレーキング時に逆シフトが効果を発揮します。高速コーナーでは、アクセルを開けながらシフトアップを行うことで、スムーズなコーナリングが可能になります。また、ブレーキング時には、シフトダウン時にアクセルを戻す必要がなく、ブレーキ操作に集中することができます。特に右旋回時の安定性が向上し、シフトチェンジ時のバランスが保たれます。これは、右旋回時に左足でシフトチェンジを行う場合、通常のシフトチェンジでは車体の傾きによってペダル操作が難しくなる場合がありますが、逆シフトではペダル操作が安定するためです。
ツーリングでの利便性
長距離ツーリングでは一部のライダーが逆シフトの利便性を感じることがあります。特に、高速道路での走行やワインディングロードでの走行など、シフトチェンジ頻度の高い場面では、逆シフトの操作がスムーズで疲労軽減に繋がる場合があります。しかし、疲労がたまると操作ミスが増えるため、程よく休憩を取りながら走行することが重要です。また、ツーリング中は様々な状況が発生するため、状況に合わせて通常のシフトチェンジと逆シフトを使い分けることが重要です。
逆シフトのまとめ
逆シフトの総括
逆シフトは特定のライディングシチュエーションでは大変有効な改造ですが、街乗りや慣れない環境では注意が必要です。サーキット走行やスポーツ走行など、高速走行や頻繁なシフトチェンジが必要な場面では、逆シフトは操作の効率性とスムーズさを向上させる効果があります。しかし、街乗りや信号待ちの多い場所など、低速走行や頻繁なシフトチェンジが必要な場面では、操作ミスや戸惑いが発生しやすく、かえって不便に感じる場合があります。自分の乗り方や用途に合わせて選択しましょう。