個人的にはホワイト社会は決して理想ばかりではないと思っている。たしかに否定されることは少ないが、自分の弱点を他人から指摘される機会が極端に少なくなってしまうし、「これはいっていいが、あれはいってはいけない」と一挙手一投足をまるで監視カメラで見られ続けているような窮屈さがあるだろう。

感じたままをいってはいけない

思ったこと、感じたままをいって許されるのは子供である。子供は正直に、自分が思ったままをズバズバとストレートにいってくる。別にそれで腹を立てることはない。むしろ、大人がうっすら感じているがおいそれと口に出せないことを堂々と言葉にするので、一周回って面白かったりする。

しかし、大人になって何らかの団体に属した途端に、いきなり思ったままを言ってはいけない世界に放り込まれる。その境界線の多くは就職だろう。しかし、生き方の切り替えがあまりに唐突すぎるために、ついていけずについ思ったままを発言する失言で失敗する人はどうしても出てくる。また、これまでは先輩や上司が間違いを指摘してくれたが、その指摘もパワハラに抵触するリスクが出たことで「誰からも間違いを指摘されないが、間違えれば一発退場」もあり得る難しい社会になってしまったのだ。

正直、一定の経験を経た人でない限り、なるべくSNSは読む専門にして投稿はしない方が良いだろう。SNSは本音を出す場ではなく、仕事と情報収集のツールなのである。本音を出す相手は友達か家族限定にすべきだ。我々は元々そうした世界を生きていたし、今後もその世界に戻るだけである。

 

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