化学合成油は高価ですが、エンジン保護性能に優れており、長距離ツーリングやスポーツ走行に適したオイルです。鉱物油に比べて分子構造が安定しており、酸化や劣化に強いという特徴があります。そのため、高温環境や高負荷での使用に適しています。また、低温時の粘度も安定しているため、エンジン始動時の潤滑性能も優れています。化学合成油は、鉱物油に比べて価格が高いですが、高負荷な走行に適しています。

オイル粘度の見方と選び方

低温粘度の重要性

低温粘度はエンジン始動時の潤滑性能に関わります。寒冷地での使用を考慮して、適切な粘度のオイルを選択することが大切です。低温粘度とはオイルが低温時にどれだけ流れやすいかを示す指標で、低温粘度が低いオイルは、低温時でもスムーズに流れ、エンジン始動時の潤滑性能が向上します。寒冷地では、低温粘度の高いオイルを使用すると、エンジン始動時にオイルが固まってしまい、潤滑性能が低下する可能性があります。そのため、寒冷地では低温粘度の低いオイルを選択することが重要です。

高温粘度の見方

高温粘度はエンジンが高温状態でどれだけオイルが効果的に機能するかを示します。高温での使用には高粘度のオイルが適しています。高温粘度が高いオイルは高温時でも粘度が低下しにくいため、エンジンが高温状態でも効果的に潤滑することができます。高温での使用には、高温粘度の高いオイルを選択することが重要です。

季節に応じたオイル選び

オイルの選び方は季節によっても異なります。夏と冬では適した粘度が異なるため、季節に合わせたオイルを選びましょう。夏は気温が高いため、高温粘度の高いオイルを選びましょう。冬は気温が低いため、低温粘度の低いオイルを選びましょう。オイルの粘度は、SAE(Societyof AutomotiveEngineers)という規格で表されます。SAE規格には、低温粘度を示す数字と、高温粘度を示す数字が組み合わされています。例えば、SAE10W-40というオイルは、低温粘度が10W、高温粘度が40を示しています。

まとめ