日常使いしていると、スマホのバッテリが持たないなと感じることや、充電してもすぐにバッテリが切れると思うことはないでしょうか。生活に欠かせないアイテムだけあって、困ってしまうこともありますよね。そういう時はバッテリを交換する必要があります。

スマホのバッテリーはいつ交換する? 早く減って困ったときに方法や費用をチェックしよう
(画像=『BCN+R』より 引用)

 「バッテリの早くて困る!」という方のために、この記事では交換するタイミングから交換方法、費用について解説します。交換時に気を付けるべきことも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

スマホのバッテリを交換するタイミング

 同じスマホを長く使っていると、バッテリの持ちが悪くなってくることがあるでしょう。そのようなときは、バッテリ交換のタイミングかもしれません。ここでは、スマホのバッテリを交換するタイミングについて解説します。

 機種やモデルによるものの、スマホのバッテリの寿命は2~3年です。個人の使用状況や充電方法にも左右されますが、充電回数の増加にともない充電の最大容量が減少します。充電回数300回で約7~8割、500回で約5~7割程度となるのが、一般的です。

 バッテリの交換目安は、バッテリの容量(iPhone:最大容量、Android:内蔵電池)が7~8割を下回ってきたときとされます。充電式バッテリは消耗品のため、遅かれ早かれ交換のタイミングがやってきます。充電頻度や使用頻度によって異なるだけのため、あらかじめ理解しておきましょう。

バッテリの劣化具合を自分で知る方法

スマホのバッテリーはいつ交換する? 早く減って困ったときに方法や費用をチェックしよう
(画像=『BCN+R』より 引用)

 バッテリの劣化具合を自分で知る方法は、以下のとおりです。

iPhoneの場合
 まずは設定をタップして、バッテリー>バッテリーの状態>最大容量と推移していきましょう。最大容量の欄に「●%」などの数値が表示されるかと思います。この数値は、新品時と比べた値です。最大容量の数値が低下していると、バッテリが劣化しているということになります。

 また、「最大容量」の下にある「ピークパフォーマンス性能」の表示も確認してください。「お使いのバッテリが著しく劣化しています……」と表示されていた場合、バッテリの交換を検討する材料としてもいいでしょう。

Androidの場合
 GalaxyやAQUOS、Xperiaシリーズなど一部の機種では、バッテリの状態が確認可能です。確認方法は機種により異なりますが、設定>端末情報>バッテリー(電池)情報とタップしていくことで確認ができます。

 バッテリが劣化していると、「内蔵電池が劣化しています(50%以下)」などのような表示が出ます。表示内容を見て、バッテリ交換を検討しましょう。

こんな症状が出たら交換を検討しよう

スマホのバッテリーはいつ交換する? 早く減って困ったときに方法や費用をチェックしよう
(画像=『BCN+R』より 引用)

 スマホの機能で、バッテリの劣化具合を把握することも可能です。さらに使っていて以下のような症状が出たら、バッテリが劣化している可能性があります。

電池持ちが極端に悪くなる
突然シャットダウンする
バッテリ残量の表示が急激に上下する

 普段から使っていると、「充電の持ちが悪くなったな」と感じることがあるかもしれません。家を出る前に100%に充電しても、1日も電池が持たない場合は、交換の目安と考えてよいでしょう。

 また、バッテリの交換時期が近いと再起動やシャットダウンを繰り返す現象が多発する場合もあります。しかしこれは、必ずしもバッテリが原因とは言い切れません。ほかの原因を含め、お店などで確認するといいでしょう。

 画面の明るさを最大にしても、画面が暗くなってしまう場合や画面上部のバッテリ残量と端末の実際の状態が一致していない場合も、バッテリを交換したほうがいい状態です。充電したばかりなのに、残量表示が減っているという場合は、バッテリの劣化にともないスマホ自体がバッテリ残量を正確に把握できていない可能性があります。

バッテリを長持ちさせる方法

スマホのバッテリーはいつ交換する? 早く減って困ったときに方法や費用をチェックしよう
(画像=『BCN+R』より 引用)

 「バッテリを交換しようと思っているけれど、交換まではなんとか保ってほしい」という人のために、バッテリを少しでも長持ちさせる方法もあわせて紹介します。以下のような使用方法を守って、バッテリの持ちを維持しましょう。

過充電を避ける
高温な場所にスマホを放置しない
充電中にスマホを操作しない
BluetoothとWi-Fiを必要ないときにはオフにする

 まずは、過充電を避けましょう。過充電とは、充電が100%になっているにもかかわらず充電し続けること。バッテリの劣化を防ぐうえで、バッテリ残量が20~80%の間を保つと効果的です。また、充電時間を決めて充電しすぎないように注意しましょう。

 また、スマホを置く場所にも注意したいところです。スマホに使用されているリチウムイオン電池は高温に弱いため、温度変化に注意しましょう。「充電の際はスマホケースを外しておく」「車のダッシュボートの上に置かない」など、ちょっとした心がけで対策できます。

 ついやってしまいがちなことですが、充電しながらのスマホ使用はNGです。充電中にスマホを使うとバッテリが熱をもってしまいます。バッテリは、高温に弱いです。充電中に動画をみたり、ゲームをしたりしないようにしましょう。

 さらに、使用していない機能の停止もおすすめです。BluetoothやWi-Fi、アプリなどが挙げられるでしょう。Bluetoothがオンの状態で機器に接続していない場合、接続先を常時探している状態になり、電池の消費を増やしてしまいます。

 Wi-Fiも同様です。Wi-Fiがオンのままの場合、使用していなくても常に接続を試みようとします。そのほか、位置情報アプリなども使用していないのであれば、オフにしておいてください。もし使用する可能性があるのであれば、「使用中のみオンにする」に変更しておくと、電池を長持ちさせられます。

交換する方法と費用

スマホのバッテリーはいつ交換する? 早く減って困ったときに方法や費用をチェックしよう
(画像=『BCN+R』より 引用)

 ここからは、バッテリを交換する方法と費用について解説します。

iPhoneの場合

 iPhoneの場合、Appleかスマホを買った携帯キャリア会社、正規サービスプロバイダなどでバッテリ交換ができます。正規サービスプロバイダとは、Apple認定の修理店です。「ビックカメラ」や「カメラのキタムラ」などが該当します。

 交換費用は機種によっても異なりますが、7,500~1万5,000円ほどが費用相場です。なお、Appleで交換を依頼する際、「AppleCare+」というサービスに加入しているか確認しましょう。「AppleCare+」とはスマホを購入する際に加入できる保証サービスで、一定条件下であればバッテリの無償交換が可能です。また、キャリア独自の保証制度に加入することで費用を抑えられる場合もあります。内容はキャリアごとに異なるため、事前に確認しましょう。

Androidの場合

 Androidの場合は、各メーカーか携帯キャリア会社の店舗に問い合わせましょう。相場は、3,000円~1万2,000円程度です。

 メーカーへ依頼する一番のメリットは、安心感でしょう。純正品パーツを使って修理するため品質も保証されます。ただし、修理・交換に時間がかかる場合があるため、時間に余裕を持った依頼がポイントです。

 一方のキャリア会社で交換する場合は、iPhone同様、キャリア独自の保証制度によって費用が異なります。事前にしっかり確認するのがおすすめです。

気を付けること

 交換を依頼する際には、事前にスマホに入っているデータのバックアップをとるようにしておきましょう。場合によっては、本体の初期化を行ってスマホ内のデータが消去される可能性があるためです。

 また、代替機の貸し出しがあるかも確認しておきたいポイント。預かり交換となった場合に、代替機のレンタルができれば困ることもありません。

バッテリ交換にかかる期間

 バッテリ交換にかかる期間は、キャリアやメーカーによって異なります。即日対応しているところであれば、持ち込みの場合、半日~1日前後で完了するでしょう。

 ただし、基本的には預かりとなることが多く、その場合は1~2週間が目安です。