冷却方式は、エンジン燃焼室周りにオイルジャケットと呼ばれる冷却回路を作り、そこにオイルを通す事で冷却する「SOCS(Suzuki Oil Cooling System)」を採用している。オイルクーラーで冷やしたオイルを直接オイルジャケットに通す事でエンジンを冷却する。

Vストローム250SXは、エンジンそのものを剛性部品の1つと考える「ダイヤモンドフレーム」を採用している。エンジンの下側にフレームがないため軽量化が可能。「設計のレイアウトの自由度が高い」、「エンジン着脱が他のフレームより簡単にできる」などのメリットがある一方で、エンジンにも一定の強度が必要である。

ABS(アンチロックブレーキシステム)を標準装備。フロントに直径310mmの大径ディスクを装備。リヤには直径220mmディスクを装備し、高い制動力を発揮する。

軽量なアルミ製キャストホイールを採用。フロント100/90-19M/C 57S、リヤ140/70-17M/C66Sのタイヤを装着。フロント19インチとセミブロック調パターンのタイヤにより、安定した走行性能に加え、未舗装路での良好なグリップと軽快なハンドリングを提供してくれる。

液晶ディスプレイ内には、スピードメーター、タコメーター、ギヤポジションインジケーター、時計、燃料計、エンジン回転インジケーター、オイルチェンジインジケーター、オドメーター、トリップメーター、平均燃費計、瞬間燃費計、電圧計などを表示する。

ディスプレイの左右には、エンジン警告灯、ターンシグナルインジケーター、マスタウォーニングインジケーター、エンジン機温警告灯、エンジン回転インジケーター、ハイビームインジケーター、ABS警告灯、ニュートラルインジケーターを配置。ライダーに必要な情報を伝えてくれる。

ヘッドランプは、3列に並んだ8個のLEDを採用。ロービーム点灯時は上段と下段5個のLEDが点灯し、ハイビーム点灯時は中段を含めた8個すべてのLEDが点灯する。ポジションランプは、ヘッドランプの両サイドに配置。八角形のヘッドランプは、堅牢かつタフなイメージを演出し、存在感を際立たせる。リヤコンビネーションランプにもLEDを採用。導光板を使用した三角形の形状は、スリムでシャープな外観を演出し、夜間でも高い被視認性を確保している。