紛失・盗難を届け出た日からさかのぼって60日までであれば、原則としてカード会社が被害額を補償してくれます。

しかし、それ以前の被害については補償されないため、カード会社への連絡が遅れるほどお金を失うリスクが高まります。

筆者もクレジットカードを落として、不正利用された経験があります。クレジットカードを落としたその日に、10万円ほど不正利用されました。すぐにカード会社に連絡して、クレジットカードを止め、コールセンターの方と一緒に明細を一緒に確認しました。

そして、不正利用された分に関しては全額補償してもらうことができました。 当時は警察に連絡する必要があることを知らなかったのですが、コールセンターの方がその後の流れなども詳しく教えてくれました。

再発行カードが届いたらすべきこと

クレジットカードの再発行の手続きをすると、1~2週間前後で新しいカードが届きます。新しいクレジットカードが届いたら、真っ先にカードの裏にサインをしましょう。

また、新しいクレジットカードはカード番号が変わりますので、サブスクリプションやネットショップなどでカードを登録している場合は登録内容を変更する必要があります。

被害を最小限に抑えるために

クレジットカードを落としたら、次の3つの行動をしましょう。

・すぐにカード会社に連絡して利用停止や再発行の手続きを行う
・すぐ警察に連絡して「遺失届」を出す
・カード会社からのメールはすぐに確認する

以上のことを常日頃から意識していれば、万が一クレジットカードを落としても冷静に対処できます。不正利用の被害を最小限に抑えるためにも、失くしたと気づいたらすぐにカード会社に連絡を入れるようにしてください。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャルプランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。

(2024年06月20日公開記事)