スマートフォンやカードを端末にかざすだけで通信できる「NFC(Near Field Communication:近距離無線通信)」は、決済機能付きスマートフォンや交通系ICカード、クレジットカードなどに利用されている。
しかし、現在のNFC技術では通信範囲や速度を理由に取引が失敗し、ユーザーの不満が生じることもある。特に混雑した環境や素早い動きが必要とされる環境において、通信を成功させるには正確な位置合わせが必要だ。
そんななか、若い消費者向けのテクノロジーブランドであるInfinixは「720° SphereTech NFC」を発表した。
720°という信号範囲の広さと安定性を備えた同技術は、どの角度からでもスムーズでシームレスなパフォーマンスを保証し、NFCの新しい基準を確立する。
前面、上部、背面の3面から読み取りをサポート
720° SphereTech NFCはモバイルデバイスの前面、上部、背面という3つの側面からカードの読み取りとタップをサポートする技術。背面からのみカードを読み取る既存の360° NFC技術と比較して信号範囲が向上しているため、ユーザーは正確な位置合わせをしなくてもスムーズに支払いと入場を実行できる。
720° SphereTech NFCは「空間レイアウト」「信号互換性」「材料タイプの構成」の3点において大きな進歩を遂げている。
信号範囲を改善し、最適なパフォーマンスを実現。最適化された材料を使用することで、信頼性と効率がさらに向上した。この独自開発の特許技術により、カード読み取り領域が200%拡大し、信号範囲は2倍になった(1)。
こうして角度の制限を克服した720° SphereTech NFCは、たとえばラッシュ時の駅の改札などで優れた力を発揮する。読み取りの失敗が大幅に軽減し、ユーザーのストレスも緩和できるだろう。
(1)実験室テストから得られたデータ。市場で入手可能な特定のモデルと比較したもの。