富士山・吉田ルートの規制開始から1か月

「ココヘリ」富士山での実証実験・中間報告 登山者への無償配布数、約1500端末を突破 データ分析が進行中

ココヘリ 富士山オリジナルデザイン

山や海での行方不明者の位置を特定する捜索サービス「ココヘリ」を運営するAUTHENTIC JAPAN株式会社(本社:福岡市中央区、代表取締役社長:久我 一総)は、富士山の吉田ルート(山梨県)にて2024年7月1日に開始した登山規制において、登山者の位置情報を人流データとして活用する実証実験を行っています。開始から1か月間で、専用の電波を発信するココヘリ端末(発信機)の登山者への無償貸出数が約1500個を突破しました。

実証実験の概要

今回の実証実験では、登山者の登山速度や滞留状況などの人流データを、日別、時間帯別に把握します。そのため、吉田ルートを通る登山者にココヘリの端末を無償貸出、富士山五合目から山頂までのエリア内にいる登山者の位置情報を、ココヘリのGPSを用いて取得します。

開始から1か月で、端末貸出数は約1500を突破しました。9月10日までの期間中、さらなる配布を予定しています。

山梨県は7月1日より、午後4時から午前3時までの間、あるいは1日の登山者が4000人を超えた場合に登山規制を行っています。山梨県富士吉田市の発表(※)によると、7月の1か月の登山者数は前年同月から約16%減の約5.9万人、1日あたりの登山者数の最多も2864人と、登山者数は減少。さらに、夜間の弾丸登山者数は大幅に減少しました。規制の効果が着実に現れていると考えられます。

今回の実証実験により得られたデータを元に、登山者が密集する箇所や時間など、問題点の把握を山梨県と共同で行う予定です。また、登山道が混雑するなどの問題を抱える他の山においても、同様の実証実験の可能性を検討していきます。

※富士吉田市 報道発表資料 https://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/info/5134