株式会社NTTドコモとTokio Marine X少額短期保険株式会社(東京海上グループ)が、熱中症に特化した保険の取扱いを開始しました。

この保険は、最短1日単位から加入ができるといい、熱中症に関するリスクに広く備えるもの。熱中症で点滴治療や入院をした場合だけでなく、救急搬送された場合にも保険金が支払われるといいます。

救急搬送者数は9万人以上

総務省消防庁が2023年10月27日(金)に公開した発表によると、同年5月から9月に救急搬送された人数は91,467人。2008年の調査開始以来、2番目に多いといいます。

さらに、2022年の同期間に救急搬送された人数(71,029人)と比べて、20,438人増だとも報じられています。

熱中症リスクが高いのは高齢者や子どもたちだと考えがちですが、救急搬送者数において成人(満18歳以上満65歳未満)が全体の33.8%(30,910人)を占めているため、若い人にとっても「他人事」ではなく、誰にでも起こり得るリスクだといえます。

総務省消防庁|「令和5年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」

救急搬送見舞金も

この保険では、熱中症を患い医療機関を受診したり、入院加療をうけたりしたときに保険金が支払われるだけでなく、救急搬送された場合に、救急搬送見舞金が補償されます。これは、病院への同行者のタクシー代などにあてることもできるようです。なお、両社によると、救急搬送への補償は保険業界で初となる試みだそうです。

補償内容は「おてがる」「基本」「しっかり」の3コースから選択でき、いずれのコースでも救急搬送見舞金・治療保険金・入院保険金が含まれています。

もっとも保険料が安価なおてがるプランの保険期間1日コースであれば、保険料は80円。熱中症への備えを気軽に行うことができそうです。

保険料はd払い・携帯回線契約がなくても加入可能

この保険は、「d払いアプリ」を通じて契約し、保険料の支払いは「d払い」で行います。ドコモ以外の携帯回線事業者と契約している人でも、dアカウントがあり、同アプリをダウンロードすることで加入できます。

また、保険料に対してdポイントが付与されるといい、貯まったdポイントで保険料を支払うこともできる仕組みになっているようです(ポイント付与についてくわしくはこちらから)。

<参照>

「ドコモの熱中症お見舞金保険」の提供を開始