U23韓国代表はAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選グループステージで、大岩剛監督率いるU23日本代表と激突。GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV:STVV)やMFヤン・ヒョンジュン(セルティック)など、両国ともに欧州組を多く欠く中、韓国メディアが欧州組に関する一部の日本メディアの報道に反応している。
大韓サッカー協会(KFA)は今月1日にU23韓国代表のメンバーを公式発表。この時点では、DFキム・ジス(ブレントフォード)、MFペ・ジュノ(ストーク・シティ)、MFキム・ミンウ(デュッセルドルフ)、ヤン・ヒョンジュンと欧州クラブから4選手が招集されていた。しかし、14日までにキム・ジス、ヤン・ヒョンジュン、ペ・ジュノが所属クラブの事情で代表チーム合流が不可能に。韓国国内クラブから代替選手を招集するなど、16日のUAE戦を前に慌ただしい状況となっている。
韓国メディア『OSEN』によると、一部の日本メディアは15日に「韓国は欧州組の招集に難航している。ペ・ジュノでさえ、所属クラブから代表チームへの派遣を拒否された。これにより、韓国の欧州組はキム・ミンウのみとなった」と報じたという。
この報道内容に対して、『OSEN』は「ライバルの日本が、ペ・ジュノの韓国代表不参加で歓喜に湧いている。我々の不幸を喜んだ」と批判的な論調を展開している。
ただ、日本の欧州組もベストメンバーではない。東京五輪の代表メンバーであるMF久保建英(レアル・ソシエダ)はもちろん、昨年11月の国際親善試合アルゼンチン戦で活躍したMF鈴木唯人(ブレンビーIF)、FW福田師王(ボルシアMG)なども所属クラブの事情により不参加となっている。
U23アジア杯が国際Aマッチデー期間外での開催により、所属クラブに拒否権があるという点で、各国代表が同じ条件下で大会に臨むことは明らかだ。敵対心を剝き出しにする韓国メディアの論調に対して、冷静さを保つことが日本には求められる。