パナソニック株式会社くらし事業部傘下の空質空調社(以下、パナソニック)と三井不動産グループの株式会社ShareTomorrow(以下、ShareTomorrow)は8月8日、サウナ&バー「HUBHUB御徒町」(東京都台東区)で、屋内スペースで「ととのう」体験を利用者に届ける気流デバイスの実証試験を始めました。

都市部では「ととのえない」?

サウナ浴では、サウナ・水風呂・外気浴の3ステップを一定回数繰り返すことで、自律神経が働き血流がよくなることで得られる快感、いわゆる「ととのう」を体験することが醍醐味の1つといわれています。

しかし、都市部のサウナでは、スペースが広くなく、自然の風に触れる外気浴が難しいという課題があるそうです。

ならば自然風を再現してしまえ?

そこで、両社が開発して生み出したのが「ととのう風」。

専用の装置(以下、気流デバイス)に等間隔で設置された柱から気流が吹き出すと、柱と柱の間にある空気が誘因されます。それらが合わさり、乱れの少ない、滑らかで幅の広い風が吹いてくるそうです。

一般的な扇風機で発生する微細なノイズもなく、自然風のゆらぎも再現されており、自然の中で休憩をしているような体験を味わえるとのこと。

さらに、人の耳には聞こえない高音域や、繊細な音を再現できるというハイレゾサウンドスピーカーも気流デバイスに内蔵。瞑想効果や心身のバランス調整に最適な音環境を提供するといいいます。

実証実験の内容

今回の実証実験では、ShareTomorrowが運営する「HUBHUB御徒町」のフィンランド式サウナに併設された、四方を青の洞窟のような壁に囲われている休憩スペースに気流デバイスを設置。

(1)気流デバイスとハイレゾサウンドによる、ととのい体験の向上(2)季節ごとの最適な「ととのう風」のあり方(3)気流デバイスのユーザビリティ(ユーザーの使いやすさ)――の3点を検証します。