ポルシェが旗艦スポーツサルーンの新型パナメーラの最強プラグインハイブリッドモデル「ターボS E-ハイブリッド」と自然吸気4リットルV8エンジン搭載モデルの「GTS」を日本に導入し、予約受注を開始。車両価格はターボS E-ハイブリッドが3325万円、GTSが2267万円に設定

 ポルシェ ジャパンは2024年7月19日、旗艦スポーツサルーンの新型パナメーラ(972)の最強プラグインハイブリッドモデル「ターボS E-ハイブリッド」と自然吸気4リットルV8エンジン搭載モデルの「GTS」を設定し、同日より予約受注を開始した。

新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲ポルシェ・パナメーラ・ターボS E-ハイブリッド 価格:3325万円 全長5054×全幅1937×全高1423mm ホイールベース2950mm 車重(DIN)2365kg 0→100km加速2.9秒 最高速度325km/h 写真のボディカラーはアイスグレーメタリック,『CAR and DRIVER』より 引用)

車両価格は以下の通り。

ターボS E-ハイブリッド:3325万円

GTS:2267万円

新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲ポルシェ・パナメーラGTS 価格:2267万円 全長5052×全幅1937×全高1415mm ホイールベース2950mm 車重(DIN)2065kg 0→100km加速3.8秒 最高速度302km/h 写真のボディカラーはカーマインレッド,『CAR and DRIVER』より 引用)

 2モデルの特徴を紹介していこう。

 まず“歴代パナメーラで最も強力なモデル”を謳うターボS E-ハイブリッドは、3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボガソリンエンジン(最高出力599ps/最大トルク800Nm)に最高出力140kW/最大トルク450Nmを発生する電気モーターを組み合わせてシステム総出力782ps(575kW)/システム最大トルク1000Nmを発揮するパワーユニットに、専用セッティングの8速PDK、そして総電力量25.9kWhのリチウムイオンバッテリーでシステムを構成するプラグインハイブリッドを採用。独立したEモーターハウジングを廃止することで約5kgの軽量化を果たし、またトランスミッションのオイル回路にユニットを組み込むことで電動ユニットのヒートバランスを最適化する。駆動システムには、トランスファーボックスに独立した水冷回路を配した4WDのポルシェトラクションマネジメント(PTM)を採用。性能面では、0→100km加速2.9秒、最高速度325km/hを誇り、電気のみによる航続距離は欧州WLTPモードで最大88kmを実現した。なお、パナメーラ・ターボS E-ハイブリッドは独ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいて7分24秒172のラップタイムを記録し、エンジン搭載ハイブリッドのトップクラスサルーンに君臨している。

 シャシー面については、専用セッティングのポルシェアクティブライドサスペンションを標準装備したことがトピック。400Vの高電圧システムと組み合わせた電動油圧ポンプを配し、各ショックアブソーバーの伸び側と縮み側を最適に制御してボディの動きをほぼ完全に補正する。また、低速走行時における最小回転半径の縮小と高速走行時の安定性の向上を果たすリアアクスルステアリングや、電子制御式のリアディファレンシャルロックを含む後輪の可変トルク配分システムのポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)を標準装備。さらに、制動機構にはポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)を設定した。

新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲パナメーラ・ターボS E-ハイブリッドは3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボガソリンエンジン(最高出力599ps/最大トルク800Nm)に最高出力140kW/最大トルク450Nmを発生する電気モーターを組み合わせてシステム総出力782ps(575kW)/システム最大トルク1000Nmを発揮するパワーユニットに、専用セッティングの8速PDK、総電力量25.9kWhのリチウムイオンバッテリーでシステムを構成するプラグインハイブリッドを採用,『CAR and DRIVER』より 引用)

 エクステリアに関しては、専用デザインのリアバンパーやボディカラー同色のフロントエンドなどにより、モデルラインのトップパフォーマーであることを強調したことが訴求点。また、テールパイプにはダークブロンズのクロームメッキ仕上げを施して個性を強調する。さらに、足もとには21インチPanamera Turbo SホイールとN0マーク付きのミシュランPILOT SPORT Cup2タイヤ(前275/35ZR21/後325/30ZR21)を設定。制動機構にはイエローのブレーキキャリパーを装着したポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)を組み込み、E-ハイブリッド特有カラーのアシッドグリーンのキャリパーもオプションで選択可能とした。ターボモデルならではのメタリックグレーのターボナイトは、車両フロントのエアブレードやリアバンパーのストリップ、ホイールのセンターロック、そしてポルシェクレストに採用する。空力性能を高めるエアロキット(カーボンファイバー製エアブレード/サイドスカート/リアディフューザー等)もオプションで用意した。

新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲専用デザインのリアバンパーやボディカラー同色のフロントエンドにより、モデルラインのトップパフォーマーであることを強調。足もとには21インチPanamera Turbo SホイールとN0マーク付きのミシュランPILOT SPORT Cup2タイヤ(前275/35ZR21/後325/30ZR21)を設定,『CAR and DRIVER』より 引用)
新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲制動機構にはイエローのブレーキキャリパーを装着したポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)を装備。E-ハイブリッド特有カラーのアシッドグリーンのキャリパー(写真)もオプションで選択できる,『CAR and DRIVER』より 引用)
新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲空力性能を高めるエアロキット(カーボンファイバー製エアブレード/サイドスカート/リアディフューザー等)をオプションで用意,『CAR and DRIVER』より 引用)

 インテリアについては、ブラックのスムーズレザーインテリアを標準で、2トーンのスムーズレザーインテリアやブラックのレザーフリーインテリア、バリックおよびエスプレッソブラウンのクラブレザーインテリアなどをオプションで設定。トリムストリップやベルトストラップ、センターコンソールのコントロールパネル、ステアリングホイールなどにはターボナイトを配する。また、フロントシートにはメモリーパッケージ付きのアダプティブ スポーツシート(18way電動調節)を標準装備。リアシートは2座式を標準で、+1の3座式をオプションで用意している。

新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲ブラックのスムーズレザーインテリアを標準で、2トーンのスムーズレザーインテリアやブラックのレザーフリーインテリア、バリック(写真)およびエスプレッソブラウンのクラブレザーインテリアなどをオプションで設定。トリムストリップやベルトストラップ、センターコンソールのコントロールパネル、ステアリングホイールなどにはターボナイトを配する。フロントシートにはメモリーパッケージ付きのアダプティブスポーツシート(18way電動調節)を装着。日本導入モデルのハンドル位置は右 ,『CAR and DRIVER』より 引用)
新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲助手席側ディスプレイはオプションで選択可,『CAR and DRIVER』より 引用)

 一方でGTSは、パワートレインに改良版の3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボガソリンエンジンを搭載。最高出力は従来比で20psアップの500ps(368kW)を、最大トルクは660Nmを発生する。トランスミッションには専用セッティングの8速PDKを組み合わせ、駆動システムにはトランスファーボックスに独立した水冷回路を配した4WDのポルシェトラクションマネジメント(PTM)を採用する。性能面では、0→100km/h加速3.8秒、最高速度302km/hを実現した。

 シャシー面に関しては、2チャンバー方式のフルロードベアリングエアスプリングストラットを配したうえで車高を下げたアダプティブエアサスペンションを採用。電子制御式のポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)ダンパーシステムやポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)も装備し、より優れたドライビングダイナミクスを成し遂げている。

新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲パナメーラGTSはパワートレインに改良版の3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボガソリンエンジンを搭載。最高出力は500ps(368kW)、最大トルクは660Nmを発生する。トランスミッションには専用セッティングの8速PDKを組み合わせ、駆動システムにはトランスファーボックスに独立した水冷回路を配した4WDのポルシェトラクションマネジメント(PTM)を採用,『CAR and DRIVER』より 引用)

 エクステリアについては、ボディの両サイドとリアのブラックのGTSロゴ、専用アレンジのフロントセクション、ダークティンテッドHDマトリックスLEDヘッドライトおよびテールライト、そしてレッドのブレーキキャリパーを標準装備。また、スポーツパッケージのサテンマットブラックのボディトリムエレメント(サイドスカート、フロントエリアのインセット、サイドウインドウトリム、リアバンパー等)も採用する。さらに、スポーツエキゾーストシステムのテールパイプはダークブロンズで彩り、足もとにはアンスラサイトグレーの21インチPanamera Turbo Sホイールを装着した。

新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲ボディの両サイドとリアのブラックのGTSロゴ、専用アレンジのフロントセクション、ダークティンテッドHDマトリックスLEDヘッドライトおよびテールライト、レッドのブレーキキャリパーを標準装備,『CAR and DRIVER』より 引用)

 内包するインテリアは、ブラックのRace-Texインテリアを標準で、スレートグレーネオまたはカーマインレッドのGTSインテリアパッケージやブラックのレザーフリーインテリア、ブラックまたは2トーンのスムーズレザーインテリア、バリックおよびエスプレッソブラウンのクラブレザーインテリアなどをオプションで用意する。フロントシートにはメモリーパッケージ付きのアダプティブスポーツシート(18way電動調節)を標準装備。リアシートは2座式を標準で、+1の3座式をオプションで設定した。また、マットカーボンインテリアパッケージやユーカリウッドインテリアパッケージ、ブラッシュドアルミニウムインテリアパッケージなどを、ターボS E-ハイブリッドとGTSともにオプションで選択可能としている。

新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲ブラックのRace-Texインテリアを標準で、スレートグレーネオまたはカーマインレッドのGTSインテリアパッケージ(写真)やブラックのレザーフリーインテリア、ブラックまたは2トーンのスムーズレザーインテリア、バリックおよびエスプレッソブラウンのクラブレザーインテリアなどをオプションで用意。フロントシートにはメモリーパッケージ付きのアダプティブスポーツシート(18way電動調節)を装着する。日本導入モデルのハンドル位置は右,『CAR and DRIVER』より 引用)
新型ポルシェ・パナメーラの「ターボS E-ハイブリッド」と「GTS」の日本における予約受注がスタート
(画像=▲ターボS E-ハイブリッドとGTSともにマットカーボンインテリアパッケージ(写真)やユーカリウッドインテリアパッケージ、ブラッシュドアルミニウムインテリアパッケージなどをオプションで選択可,『CAR and DRIVER』より 引用)

提供元・CAR and DRIVER

【関連記事】
「新世代日産」e-POWER搭載の代表2モデル。新型ノートとキックス、トータルではどうなのか
最近よく見かける新型メルセデスGクラス、その本命G350dの気になるパワフルフィール
コンパクトSUV特集:全長3995mm/小さくて安い。最近、良く見かけるトヨタ・ライズに乗ってみた
2020年の国内新車販売で10万台以上を達成した7モデルとは何か
Jeepグランドチェロキー初の3列シート仕様が米国デビュ