山本理仁 写真:Getty Images

 大岩剛監督率いるU23日本代表は、今月22日に行われたAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選グループステージ最終節でU23韓国代表に0-1と敗北。25日の準々決勝で開催国カタールと対戦することになったが、MF山本理仁(シント=トロイデンVV)は前向きに捉えている。

 グループBで2戦2勝と、グループステージ突破を決めていた日本と韓国。日韓戦前にグループAでカタールが首位通過を決めていただけに、両国ともにグループA2位インドネシアとの対戦を目標に。グループ首位通過をかけた一戦は、日本が韓国を終始押し込んだが、韓国は1つのセットプレーから決勝ゴールを奪取。日本の反撃を振り切り、首位通過を果たした。

 日本サッカー協会(JFA)公式YouTubeチャンネルでは、今月24日に「Team Cam 韓国代表戦の舞台裏」が公開。山本は試合後、ロッカールームでMF藤田譲瑠チマ(STVV)が全体ミーティングを締めた直後に「アウェイ(の雰囲気を)味わえる」とポツリ。

 インタビューでは「この一敗が最後あって良かったとチームとして言えるように(したい)。勝つにしろ負けるにしろ、ここからは勝っていくしかないので、(パリ五輪本大会の)切符を死ぬ気で取りにいきたいなと思っている」と淡々と語っている。

 また、準々決勝でカタールと対戦することについては「もちろんえノックアウトステージの1回戦なんて、多分みんな固くなるし、相手がインドネシアになったにしても固くなることに変わりはないと思う。僕はなかなか完全アウェイの中でカタールと対戦することなんてできないと思うので、そのアウェイの声援を力に変えて楽しんでやりたい」と前向きに捉えている。

 日本国内の識者からは、韓国戦前に「準々決勝でカタールとの対戦は避けたい」との声が挙がっていたが、山本の考えは対照的だ。パリ五輪本大会出場権獲得まで、あと2勝。まずは開催国相手に、韓国戦でのショックを払拭するだけのパフォーマンスを発揮したいところだ。