修学旅行中に水遊びをしてスマホで撮った集合写真をよく見てみると……。笑顔のクラスメイトたちの背後に、この時に溺れ死んだ学友が写っていた――。
■プールで撮った集合写真
インドの男子大学生グループが修学旅行で訪れたヒンドゥー教寺院の敷地内には聖なる水を湛えたプールがあった。
この日は暑かったこともあり、20名ほどの学生グループの1人、サンジェイはこの古代寺院で暫し水遊びに興じてみたいと思い、仲間たちに声をかけながらプールに向かい、縁の岩の上に脱いだシャツとスマホを置き、水に飛び込んだ。
彼を見て他のメンバーもプールへ向かい、次々と水に入っていった。しかし彼らの中の1人、ヴィシュワスはプールへは向かわず、このプールの300年の歴史を説明するパネルを読んでいた。
1人で陸の上に残っているヴィシュワスに気づいたサンジェイはプールの中から声をかけてこっちに加わるようにと促した。
気乗りしない様子のヴィシュワスだったが、水に入っていないのは自分1人だけだということもあるのか、シャツを脱いでその上にスマホを置き、プールに入っていった。
こうして騒々しい若者たちのグループは、水しぶきをはね上げたりして童心に戻って水遊びに興じた。
サンジェイは全員で集合写真を撮りたいと言い出し、いったん陸に上がって自分のスマホを手にした。
再びプールに入ったサンジェイは皆を呼び寄せ、全員が集まったところで、腕を伸ばしてスマホのカメラを向け、全員が収まるアングルで集合写真を撮った。
サンジェイは撮ったばかりの写真を皆に見せ回ってから再びスマホを岩の上に置いて、水遊びに戻ったのだった。
ひとしきり水遊びに興じた彼らは陸に上がり少し休んでいた。サンジェイはスマホを手にしてその日に撮った写真をチェックしたのだは、さっき撮った集合写真を改めてよく見て驚くしかなかった。集合写真にはヴィシュワスの姿がなく、クラスメイトたちの後ろの水面に黒い物体があったのだ。これはヴィシュワスの頭部なのか。
サンジェイは担当教員にすぐにヴィシュワスの姿がないことを伝えたが、時すでに遅しであった。その後にヴィシュワスの溺死体が発見されたのだ。
この悲劇を自身の番組で紹介したポッドキャスターのバレン氏は、間違いなくヴィシュワスは泳げなかったのだが、皆の前でそれを言うのはためらわれ、泳げるふりをして水に入ったのだと説明している。
楽しい修学旅行はこうして最悪の悲劇となってしまった。学生たちが即興で始めてしまったプールでの水遊びを教員が放置していたままでよかったのか。詳しい状況はわからないので何とも言えないところだが、悲劇を防ぐ術は本当になかったのか、実に悔やまれる話である。
参考:「Daily Star」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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