トヨタ新型ヤリスに搭載されなかった理由とは
アイドリングストップは燃費向上に貢献する技術であったにも関わらず、なぜ新型ヤリスには搭載が見送られたのでしょうか。
アイドリングストップは、バッテリーの負荷が高く、専用バッテリーや、寿命の短さ(通常のバッテリーと比較して)など、メリットだけでなく少なくないデメリットも存在します。
アイドリングストップはエンジンが一時停止する機能ですので、よく指摘されるバッテリー以外のデメリットにも注意しなければならない点があります。
例えば、坂道ではエンジンがかかるまでは発進することができませんので、下がってしまったり、右折時にタイミングをつかむのが難しかったり。渋滞の真っただ中で止まったり進んだりを繰り返すと、異様なバッテリーの消耗を示すなどが挙げられます。
そういった場面では、アイドリングストップは切った方がよいといえますが、インターネットを検索すると、アイドリングストップに合わさる検索ワードが、キャンセル、カットなど、使わないようにするようなキーワードが散見されます。
そのような中で、新開発されたリーンバーン(希薄燃焼)技術が搭載され、十分な燃費向上が達成できたためにアイドリングストップの搭載が見送られたというのはある程度想像ができます。
今後、アイドリングストップは廃止される?
燃費向上技術の代名詞であったアイドリングストップが、トヨタ新型ヤリスに搭載されなかったことはアイドリングストップ技術自体が今後廃止されることにつながるのでしょうか。
現時点では、高圧縮・リーンバーンエンジンの台頭によって、アイドリングストップが廃止されると考えるのは時期早々かもしれません。
今後、ヨーロッパのように日本国内においてもより高い燃費目標が義務図けられた場合には、リーンバーンエンジンだけではなく、その他の燃費向上技術によるさらなる燃費向上が必要になります。
その際の燃費向上技術の1つとして、バッテリー問題や操作性を改善したアイドリングストップ機能が登場する可能性も否めません。
フェラーリでさえアイドリングストップ機能を標準装備にするなど、さまざまな自動車メーカーで採用されたアイドリングストップが、別機能が替わりとなり廃止となるのか、それともさらに進化して燃費向上を図っていくのか今後の展開に注目です。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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