■もはや発見されたのは「運命」では…

ある日、kaorububuさんが県境の山奥で散歩をしていたときのこと。現地には耕作放棄地や廃屋が散見されたほか、不法投棄も所々で見られたという。

そんな中、ゴミが散乱した川縁付近を見ると、なんとも懐かしいファンタの瓶が地面に埋まっているのを発見したのだ。手にとってよく見ると「未開封」であると判明し、さらに驚いたという。

瓶の詳細について、kaorububuさんは「ラベルはボロボロのうえ経年劣化で色褪せ、何味かは分からなくなっていましたが、何故か『FANTA』の文字だけはくっきり残っていました」と振り返る。

そして「恐らくかなり昔に投棄された物かと思いますが、誰の物か誰の土地かもよく分からないので、開栓にも興味はあったものの、元々あった場所にそっと戻しておきました」「発見場所をXに載せ、誰かが勝手に拾いに行ったり、迷惑がかかってもいけませんし。また数年後、誰かに発見されて話題になるのも、ロマンがあって面白そうでしょう」と、なんとも粋なコメントを寄せてくれたのだ。

こちらのkaorububuさん、じつは「レトロ」を愛好する人物であると判明。

昭和末期に一時期流行したという1人乗り自動車(通称:マイクロカー)を数台所有・使用しており、和歌山県海南市にて「マイクロカーミュージアム WAZUKA」(完全予約制)を営業しているというのだ。そんなkaorububuさんが「レトロの塊」ともいえる瓶のファンタを発見したのは、単なる偶然ではないだろう。

kaorububuさんは「ミュージアムでは、懐かしい気分で美味しく飲んで頂ける現代版の瓶ファンタや、瓶コーラもご用意しているので、レトロ好きな方は是非訪れてみて下さい」と、笑顔で語る。