ラ・リーガ(スペイン1部)レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英は主力選手として活躍する中、イマノル・アルグアシル監督から高いレベルのプレーを要求されている。そんな久保の現状を例にして、日本人選手と欧州クラブの監督の相性やあるべき振る舞い方について、日本代表OBの内田篤人氏が持論を展開した。
これまでレアル・マドリードのBチームでラウル・ゴンサレス監督の指導を受けたほか、RCDマジョルカ時代には元日本代表監督であるハビエル・アギーレ氏のもとでプレーした久保。昨年7月にマドリードからソシエダへ完全移籍すると、自身の才能が開花。加入1年目からリーグ戦34試合に出場で9ゴール7アシストと結果を残すと、今季もここまで公式戦全7試合出場で4ゴール1アシスト。ソシエダの攻撃陣に必要不可欠な存在となっている。
今季開幕から4試合つづけてMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に輝くなど、鮮烈なパフォーマンスを継続しているだけに、アルグアシル監督から「もっと目立て、試合でベストな選手になれ」などと厳しい指摘を受けることが多い。
内田氏は自身の冠番組であるDAZN制作『フットボール・タイム』に出演した際、久保とソシエダ指揮官の関係について「久保はメンタル的にもしっかりしている。『監督からの言葉でプレッシャーかかってうまくいかない』という選手ではない」と私見を述べる。
さらに番組の司会者から「日本人選手が厳しい監督に合うか」という質問を受けると、「クラブで生き残る、活躍する」ということを軸に、以下のようなコメントを残した。
「僕はどの監督でも試合に出れないと、その選手の能力は低いと思う。試合に出ることが大事だと思う。(監督の性格に)合う、合わないというよりも、合わせに行く、もしくは合わしてもらえるくらいの決定的な衝突をするというのが大事だと思う」
ソシエダへの完全移籍後に充実期を迎えている久保。再三にわたりマドリード復帰の可能性が報じられる中でも結果を残しているだけに、周囲から求められるハードルも上がっている。