2000年にアメリカの大手ネット掲示板に登場した「2036年からやってきたタイムトラベラー」を自称するジョン・タイターをはじめとして、ネット上にはこれまで何人もの“未来人”が現れた。その多くは、きわめてごくわずかな期間で姿を消し、その中で今後起きる出来事の「予言(未来人からすれば予告)」を残していく。そしてジョン・タイターの登場から10年後、日本の巨大掲示板2chにおいても、未来人を自称する者の書き込みがなされた。

2010年11月14日、「おれ、未来から来たけど何か質問ある?」というスレッドのもと現れた彼は、仲間複数人と共にとある秘密調査のため2062年からやってきた未来人を名乗った。彼の書き込みタイミングは11月の数日と、半年後の2011年7月の数日であるとされているが、文体や言い回しが異なるという点で、2011年7月での書き込みは模倣犯であると考えられている。

2010年11月の時点で、彼は質疑応答の要領でいくつかのコメントに対して返信を行なっている。彼はあらかじめ、詳しく話すことができない話題があるといった制約があることを断っておき、タイムマシンの仕組み、UFOの正体、次第に日本や世界の情勢へと話題は広がっていくこととなった。

彼が特に注目される要因となったのは、これから起こる日本の災害についての質問に対し「山に登れ」と解読できる暗号を返したことによる。果たして4カ月後に東北を巨大地震が襲い津波で多くの人命が失われ、この暗号は大津波すなわち東日本大震災を言っていたのだと話題となった。彼の返信の中には、他にも熊本地震も当てたのではないかとされるものもあり、また彼の言う今後の世界情勢の内容が、現在まででも少しずつ信憑性を帯びた内容のものが多いと言われている。

そのため、これまでの自称未来人の「予言」と比べてきわめて精度が高いという声もある。現在、彼の回答で注目されているのは「2024年に大事件が発生する」という発言だ。すでに目前と迫った2024年に起こる大事件とは一体何なのか、コメントでは日本なのか世界的なものなのかという明言はされておらず、その真相はわかっていない。

未来人の多くは、ある任務のためにタイムトラベルしてきたと語っている。ネットへ書き込む動機はそれぞれであるが、2062年の未来人の場合は「思わず」というものであり、過去の人々へ未来の出来事を伝えるための心積もりとは到底思えない。わざわざ大手掲示板へ書き残すということは、記録が残ることを見越して注目させるためではないかともとれる。また、未来人の過去への介入にはタイムパラドクス(未来を変えてしまう事象)の問題がよく懸念されているが、未来人と我々は微妙に異なっている平行世界にお互い存在しており直接の影響を与えないと説明されることがある。そうであれば、なおさら未来の出来事を、自分たちの世界とは異なる過去の人々に伝える意義はそもそも何なのであろうという疑問が残る。

2062年から来たという彼の真意はわからないが、その中で彼の時代では「(仕事に対して)おもいっきり飛び込んでおけばよかった」と後悔する高齢者(現代若者である世代)で溢れているということが話されていた。聞きようによってはありがちの訓示ではあるが、少なくともこのことについては心に留めておいても良いことなのかもしれない。同時に、彼が掲示板におもいきって書き込んだことが後悔につながらないことを祈りたい。

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=にぅま(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

提供元・TOCANA

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