マクドナルド(McDonald)といえば、もはや言わずと知れた世界的に有名なハンバーガーファストフードチェーンであり、国内においては2021年に日本マクドナルドが創業50周年を迎えた。誰もが、そのハンバーガーやセットメニューを含め一度は味わったことがあるだろう。そして、こうしたグローバル企業のさがとも言うべきだろうか、マクドナルドにも食品関連の都市伝説がこれまで多く囁かれてきた。

 特に有名なのは「ミミズバーガー」であろう。この都市伝説は、マクドナルドのハンバーガーに利用されている肉が実は牛ではなくミミズを使用しているというものだ。この都市伝説は1970年代後半にはすでに広まっていたようであり、「従業員がミミズを使って調理しているところを女子高生が目撃してしまい口止め料を渡された」といった話とともに流布されたという。この話はその後も尾鰭がつき、ハンガーバーに使用するミミズを大量に養殖するための巨大な工場が存在しているという話も加わることとなった。

 ただし、ミミズバーガーに関してはこれまで幾度となく反論がなされている。低コストのためであるという触れ込みのミミズバーガー都市伝説であるが、実際のところ食用ミミズを飼育し調理するのは牛肉よりもはるかにコストがかかると言われ、また実際にミミズバーガーを実食したという人物によれば、その味は非常に不味くて苦く、代用には到底適していないとの感想がなされたという。本当にミミズバーガーが流通しているのであれば、その味はどのようにごまかし、そしてどれだけのコストが更に費やされるのだろうか。

 また、肉に関わる都市伝説はこれ以外にもあり、2000年ごろにはブラジルにミュータント研究所が存在しており、人為的に作られたミュータントの肉をマクドナルドが仕入れて使用しているという話もある。これは、ケンタッキーフライドチキンが4本足あるいは6本足の鶏を使用しているという都市伝説をなぞった派生であると考えられており、ミミズと同様「普通に牛を使った方が早い」という反論はどうしても避けられないものとなっている。近年では、さらに「人肉を使用している」といった話まで上がっており、「トランプ元大統領が人肉食の供給を止めたので、マクドナルドが50店舗閉鎖された」という半ば政治がらみの話題にまでつなげられ拡散された。

 この他、猫の肉が使用されている、牛の目玉も含まれているといった材料にまつわる話がまことしやかに囁かれている中で、食品それ自体の都市伝説も存在している。海外のとある事例によると、24年前に買ってクローゼットの中に入れたまま食べ損ねていたハンバーガーとフライドポテトが腐っていなかったというのだ。この「マクドナルドの商品は腐らない」という話から、マクドナルドの食品には防腐剤などの特殊なコーティングが多量に施されているのではないかという憶測が広まったのだ。この件については、事例をもとに実験を試みた人達によって「再現できた」というものもあれば「すぐに腐ってしまった」との意見が散見されたが、実際に乾燥した地域性といった条件によってはそうした状況ができるという意見もある。加えて、このことについては「適切な環境下であれば”腐ること”があります」と公式が直接回答をしたことも話題となった。

 こうしたマクドナルドにまつわる食品関連の都市伝説は、その多くがジャンクフードに対するある種の偏見が原因になっているのではないかと考えられる。ケンタッキーフライドチキンの多足の鶏の話しもそうであるが、大量生産を可能とするにはそれなりの裏事情を抱えているに違いないという憶測から、そういった都市伝説が広まったのだとも言えるだろう。因みに、珍しい例ではあるがマクドナルドのシェイクにも都市伝説が存在している。マックシェイクのストローは通常のストローよりも少々太めに作られているのだが、これは女性の乳頭と同じサイズになっており、男女問わず赤ん坊が母乳を吸うのと同じ安心感を与えると言われている。当然これは都市伝説であり、真偽のほどは定かではない。

【参考記事・文献】
マクドナルドの都市伝説
マクドナルドの都市伝説!ミミズ肉やピンクスライムや腐らない伝説など調査
「マックのハンバーガーは腐らない」という噂に企業が公式回答した深い理由

【文 ZENMAI】

文=ZENMAI(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

提供元・Business Journal

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