横浜F・マリノス所属GKポープ・ウィリアムは、今月24日開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝2ndレグ・蔚山HD戦でフル出場。PKストップで勝利に大きく貢献しただけに、町田ゼルビア、北朝鮮代表OBの鄭大世氏らから日本代表入りを望む声が噴出。一方、代表招集から遠ざかっているKAAヘント所属GKシュミット・ダニエルは、自身の現状に複雑な思いを抱いているようだ。
昨季、町田でJ1昇格を成し遂げて横浜FMへ完全移籍したポープは、新天地でも正守護神として活躍。蔚山HD戦では前半途中で味方選手が退場したこともあり、120分間で2失点。それでもPK戦では、5人目のキッカー(キム・ミヌ)のシュートをストップ。満身創痍の中での好セーブにより、チームをACL決勝の舞台へ導いている。
このポープのプレーには、2022シーズンに町田でチームメイトだった鄭大世氏も感動した模様。横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で現地観戦していた同氏は、試合終了直後にX(旧ツイッター)で「ポープウィリアム日本代表だなこれは」と投稿。「テセさんマジで大賛成!」「代表のユニフォーム着た彼も是非見たい」などと多くの賛同メッセージが寄せられている。
森保ジャパンのGK陣では、GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)が正守護神を務めているほか、今年3月の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦ではGK前川黛也(ヴィッセル神戸)やGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)もメンバー入り。カタールW杯の代表メンバーであるシュミットは、昨年9月の国際親善試合トルコ戦を最後に代表戦から遠ざかっている。
そんなシュミットは、昨年12月にシント=トロイデンVV(STVV)と契約解除した上でヘントへ移籍。新天地で8試合つづけてスタメン出場も、3月10日開催の第29節ユニオンSG戦以降は出番がない状況だ。
代表復帰も厳しいとみられる中、シュミットは25日にXを更新。「個人的な話」として「情熱を持って時間を割いて取り組んでるのに結果がついてこない時はホントに辛い。でも光が見えてくるのを信じて、やると決めたことをやり続けるしかない。 助言をしてくださる方々がたくさんいて幸せだけど最後は自分で乗り越える。でも支えてくれる人のおかげであることを忘れてはいけない」と綴っている。
アジア最高峰の舞台で結果を残したポープと、ベルギーで出場機会を減らしているシュミット。アメリカにルーツを持つ両選手の明暗が分かれている。