U23韓国代表 写真:Getty Images

 AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の準々決勝が、現地時間25日に開催。U23日本代表がカタールを延長戦の末に下した一方、U23韓国代表はインドネシア相手に敗北。両国代表チームが対照的な結果となっただけに、韓国メディアが皮肉を交えながら日本のベスト4進出を報じている。

 日本対カタールは、1-1で迎えた41分にGKユセフ・アブドラがヘディングでクリアした際、FW細谷真大(柏レイソル)に飛び蹴り。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)判定の結果、アブドラにレッドカードが提示された。日本は数的優位に立つ中、49分に勝ち越しゴールを許すも、延長戦で2ゴールを奪取。4-2で開催国を退けた。

 一方、韓国はグループステージ最終節で日本を下してグループ首位通過。しかしインドネシア戦では15分に先制ゴールを許すと、70分にFWイ・ヨンジュンが一発退場。84分に同点に追いつき、延長戦を無失点で凌いだが、PK戦で10-11と敗北。ベスト8で大会を後にし、五輪連続出場記録も9で止まった。

 すると韓国メディア『STNニュース』は試合後に「日本はカタールGKのカンフーキック、退場のおかげでベスト4入りを果たした」という見出しのもと、日本対カタールの試合内容をリポート。

 「開催国との対戦により、スタジアムの雰囲気も日本にとってアウェイだった」とカタール戦の難しさに触れつつも、「日本はアブドラのラフプレーにより、数的優位の中で試合を進められた。運が良かっただけ」と、日本に対してやや否定的な論調を展開している。

 なお、日本は29日開催の準決勝ではイラクとベトナムの勝者と対戦。一部メディアは決勝での日韓戦実現の可能性を報じていたが、ネット上では韓国を下したインドネシアへの称賛が相次いでいる。