■「やっちゃいけないこと」とは

高木氏は、桑田氏について「非常に合理的」とし、脳トレの導入に「いろんなことを考えさせるっていうのはすごく大事」と話す。

若手の育成について、「一番やっちゃいけないのは、『これをやっておけば大丈夫』っていう決定付けないことだよ。『これを与えたらどうなる?』っていう疑問を持っていかないと発展性がない」と指摘する。

■「決定しちゃダメ」

続けて、「決定”っていうことは、もう発想がなくなるわけよ。大事なのは、疑問を投げかける。そこでいろんな発想が生まれてくる。これが大事なことで、いろんなことを考えだすと、次に疑問がどんどん生まれてくるんだよ。それを1つにしたら大きな力になるよね」と説明。

「例えば桑田が、『変化球を投げるためには、意味はこうなんだよ』って決定づけちゃうと発想がないでしょ。でもみんなで考えようとするじゃない。それが発想を生むから、物事って決定しちゃダメなんだよ、若手を育てるときに。発想がなくなっちゃうから。発想を与えながら、失敗してもいいからやってみる、一歩踏み出すっていうことの勇気、そういうのを与えていくと、いい選手に育っていきそうな気はするけどね」と語っていた。