日本では幽霊というと白い着物姿の女性を思い浮かべがちであるが、実際に幽霊として姿を現すのは男性の方が多いようなのだ。一体どのような経緯で宿所に現れるようになったのか知る由もないが、実は幽霊のうち“7割が男性”であるという研究結果が発表されている。この世に未練を残すのは、実は女性より男性の方が多いということだろうか。他にも、生まれ変わるのは前世で暴行されて死んだ男性が多いという研究もあると言う。何かと馬鹿にされがちな心霊現象であるが、まともに取り組めば実に興味深い傾向が現れる。特にアイスランドの超心理学に学ぶところは多いはずだ。

 アイスランドには昔から幽霊話が数多く存在する。キリスト教伝来以前の北欧神話に由来するそうだが、その頃のアイスランドは、荒海と雪に閉ざされており、今よりずっと幻想に満ちた世界だったのだろう。そして今、神秘の国アイスランドで、世にも不思議な心霊研究が行われているという。

■幽霊を見た人の67~77%が男性の幽霊を目撃

 2015年7月27日付の「大紀元(The Epoch Times)」電子版によれば、研究を発表したのはアイスランド大学で超心理学を教授エルレンドール・ハラルドソン博士だ。著書『サイ・ババの奇蹟』で知られるサイババ研究の第一人者でもあり、スピリチュアル系では著名な心理学者だが、その彼が1980年代に行われた心霊調査を改めて検証した結果、幽霊の多くは“悲惨な死に方をした男性”と結論づけたのだ。

「意外ですが、67%の幽霊は男性でした。これは私が過去に行った研究結果『男女合わせて77%が、男性の幽霊を目撃した』を裏づけるものとなりました」(エルレンドール・ハラルドソン博士)

 この研究はアイスランドで行われ、「幽霊を見たことがある」と答えた307名を含む合計337名を対象にインタビューしたものだ。被験者の90%が亡くなった人がなんとなく近くにいるのを感じたといい、実際に見えた(69%)、声を聞いた(28%)、肌に触れた(13%)、故人の匂いがした(4%)と証言している。ほとんどのケースは、薄暗い~真っ暗な中で起こったという。また、暗闇で目撃したのが近しい人だった場合、その人はすでに息を引き取った後だったということが多く、特に、不慮の事故で命を落とした男性の場合は、自分の家族や友人に“お別れ”するために現れるケースが多いという。

 こうした「心霊研究」の歴史は意外に古く、さまざまな研究がなされており、これまでも「暴力によって死亡した男性が生まれ変わる事例が多い」「数千人の子供たちを対象にした調査では、前世を記憶している者のうち、男児の70%が『自分は暴行され亡くなった』と話している」とのことだ。

 なお、この心霊研究は、死後の世界がどうなっているかリサーチするため、今後も続くものと伝えられている。

 余談になるが、筆者が幼い頃亡くなった父も葬儀の後、ご近所の方の夢枕に「娘たちを頼みます」と現れたそうなので、こういった現象はあまり珍しくないのかもしれない。いずれにしても、眼に見えないものに対して、ここまで学術的に取り組むアイスランド大学の姿勢に敬意を表したい。 参考:「Ghost Theory」ほか

※当記事は過去の記事を再掲しています。

文=佐藤Kay

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提供元・TOCANA

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