■前住人が住み続けた「訳アリ物件」

Aさんが、この住宅をどのように入手したのかは不明だが、何かと「訳アリ物件」だったようだ。

前の住人が住んでいた状態のまま購入し、Aさんの物になっても前住人は住み続けていたようで、出て行ったのは不用品譲渡会当日の朝だったのだ。

向かいに住む女性によると、前住人は高齢の女性とその息子で、2人が出ていくやいなや、Aさんらが住宅にやって来て室内の片付けを始めたという。しばらくして「不用品お譲りします」の知らせが近所の住人らに届いたと、各社取材に話している。

■冷凍庫から頭部と手が見つかる

その後、「不用品譲渡会」を聞きつけた近所の人たちが、次々とこの住宅に訪れた。

参加者の1人がガレージにあった冷凍庫に目をつけ、持ち帰るために中身を空にしようと、入っていた袋入りの冷凍肉を出していった。すると底のほうに黒い袋が見えたので開けてみると、人の頭部と手が入っていることが判明。Aさん経由で警察に通報するに至った。