熊走(くまばしり)大橋は、石川県金沢市駒帰(こまがえり)町に存在する、市内を流れる犀(さい)川に架かる橋である。1977年に、辰巳ダムの上流に架橋され、川からの高さが50m以上あることから犀川の絶景を眺めることのできる場所として知られている。大橋とはいえ、交通量は少ないものの道幅が狭くて車同士の行き違いも難しく、また歩道も無いので通過には注意が必要な橋だ。
その橋の高さから、投身自殺をする人が多いと言われている。自殺の名所の一つとしても認知されており、また心霊スポットとしての噂も絶えない。絶景を眺めていると文字通り引き込まれるような感覚になるとも言われており、自殺した人々が呼び込んでいるとまで囁かれるほどであるという。実際に、転落防止柵の工事などが行なわれている。
橋の上に立つ幽霊を目撃したという報告は、地元住民からも多くなされているらしく、あまりに頻発することから見慣れてしまって誰も怖がらないという話もあるほどだ。また、橋の上で写真撮影をするとオーブが写り込むとも言われている。
経緯は不明ながら、橋には小学生の絵画が飾られているという。橋を単に展示場所として設置されたのか、はたまた何らかの自殺防止策の一環であるのかはわからないが、夜間に見るとその快活とした明るい雰囲気の絵画とのギャップが非常に不気味だというコメントも多い。
また、関係はわかっていないが、かつてこの大橋の近くには「熊走吊り橋」が架かっており、自動車が通過するたびにワイヤーで吊るされた橋が波打っていたという。体感を想像するとぞっとするものがあるが、前述したようにこの地は渓谷の絶景を眺めることのできるスポットである。紅葉を一望する分には非常に良い場所であるとも言えるだろう。
余談であるが、この大橋の近辺ではある謎の建物が存在しているのだという。「赤い洋館」と言われるその場所は、熊走大橋と同市のもう一つの心霊スポットと称される「鷹の巣トンネル」とを結ぶ道の間に存在し、カーブを曲がった角にあるのだと言われている。
その「赤い洋館」は、壁や床など内部が真っ赤に染まっており”選ばれた者”でなければ発見することができず、中に入って帰ってきた者は殆どいないという。いつ頃から報告された話であるかは不明であるが、このような迷い家のようなものがこの区間に存在していると言われているようだ。2ヶ所の心霊スポットの間に位置しているというのが、なんとも興味を惹かれるものである。
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文=ナオキ・コムロ(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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