ラグジュアリーなコンバーチブルとしてのEV

キャデラックはコンセプトカー「ソレイ(SOLLEI)」を発表した。このモデルは、熟練工による手作りのラグジュアリーコンバーチブルEVであり、創造性あふれるデザインを通じて顧客が求める個性や情熱を反映した唯一無二の一台を実現できるよう、将来のビスポークの可能性を広げることを目指したものだという。

このソレイ・コンバーチブルは、過去のキャデラックにおける象徴的なモデルからインスピレーションを得たものとして、ミシガン州ウォーレンのGMグローバル・テクニカル・センター・キャンパス内の最新鋭施設、キャデラック・ハウス・アット・ヴァンダービルトで正式に発表された。

50sのボディカラー復刻がビスポークの未来を拓く!キャデラック、コンセプトカー「ソレイ」を発表
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)

キャデラック・ブランドの特徴である55インチのピラー・トゥ・ピラースクリーン、威風堂々たるインテリア、到着と出発を演出するエクステリア・ライティング・コログラフィー、そして直感的なフロントとリアのコマンド・コンソールを装備した、2+2コンバーチブルEVとして開発されたのが、このソレイだという。

同時にこのコンセプトカーは、バイオテクノロジー企業マイコワークスとの共同開発による革新的なバイオベース素材を採用したものでもあるとのこと。コンソールの充電マットとドアポケットに使用されている、マイコワークス社のファイン・マイセリウムは、菌糸体(再生可能なキノコの根の構造)から作られたもので、ラグジュアリー素材の新時代を切り開くものとしている。

キャデラックならではのエクステリアと50sカラー

太陽(「SOL」)とレジャー(「LEI」)に由来するこのソレイは、キャデラックならではの大胆なプロポーションを体現、低く伸びやかなボディは、ワイドなスタンスと長いクーペドアによって強調され、広いリアへのアクセスを容易にしているとのこと。ドア・ハンドルの代わりにボタンが導入され、ボディラインをすっきりと見せている。

50sのボディカラー復刻がビスポークの未来を拓く!キャデラック、コンセプトカー「ソレイ」を発表
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)

エクステリアにおいてもうひとつポイントとなるのはボディカラーで、1957/1958年型キャデラックの「マニラ・クリーム」というカラーが採用されている。この復刻版カラーの仕上げには手作業による塗装が行われているとのことだ。

「日常を非日常へと変える」アーティスティックなインテリア

「ソレイ」のインテリアは、キャデラックの「アート・オブ・トラベル」のデザイン哲学を受け継いだものとされ、ドライバーと同乗者双方の旅行体験を高めるよう設計されているという。パワーガラス・ドアとクリスタル・グラスを備えた完全一体型のドリンクセラーも搭載。

すべてのディテールは、日常を非日常へと変えるために意図的にデザインされたものだそうで、ライトアップされたデコレーションやユニークな装飾が添えられている。インテリアは無染色のウッドパネルに包まれており、表面は触れると凹凸が感じられるオープン・ポア仕上げが施されているとのこと。各パーツは寄木細工の技法を用いて手作業でカットされ嵌め込まれているという。ウィンドシールドは削り出しのブラッシュド・アルミニウムで縁取られている。

50sのボディカラー復刻がビスポークの未来を拓く!キャデラック、コンセプトカー「ソレイ」を発表
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)

自然とのつながりはバードウォッチングで

キャデラックのデザインでは多くの製品に照明が採用されているが、ソレイでは、複数のゾーンと各ゾーンの126色のカラーオプションを含む「高品質」なアンビエイト照明でさらに進化しており、特定の演出やパーソナライゼーションが可能だという。

また「ソレイ」では、バードウォッチング愛好家のために、ユニークなインテリアアクセサリーを用意。ブラッシュドメタルとレザーで包まれた特注のケースに、3Dプリントされたアクリル製のバードコール、鳥のイラストが描かれた革装丁の日誌、ペンや鉛筆を収納できる革製のツールロールが収められ、バードウォッチングの記録を残すことができるとのことだ。

モチーフは太陽、明るさをイメージさせるディテールが随所に

「ソレイ」は「旅と天体の希望や明るさ」もテーマとされており、各部の色あいや素材、仕上げに、太陽をテーマとした特徴がいくつも盛り込まれているという。それは例えば、「サンバースト」をテーマにした照明やグラフィックの演出、パーフォレーション、キルティング、刺繍を施したシート・パターンなどが該当するが、その他にも以下のようなものがあるとされている。

50sのボディカラー復刻がビスポークの未来を拓く!キャデラック、コンセプトカー「ソレイ」を発表
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)

・ピンクの虹彩顔料が、微妙に色が変化するサンライズ効果を生み出すというファインナッパー・レザーのインテリア
・コンソールの充電マット、ドアポケット、カスタムアクセサリーに、柔らかな色合いの虹色仕上げである素材を採用
・ドリンクセラーのドアとガラストレイに施されたピンクの虹色の輝きが日光の変化を演出

50sのボディカラー復刻がビスポークの未来を拓く!キャデラック、コンセプトカー「ソレイ」を発表
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)

・金属仕上げ「オーロラ」の色調は、太陽光の風と地球の大気が反応する現象を反映した色の変化を演出
・コンバーチブルのメタリックルーフ生地は「デイブレイク」と命名され、ルーフが開くと太陽光が室内にふり注ぐ効果

50sのボディカラー復刻がビスポークの未来を拓く!キャデラック、コンセプトカー「ソレイ」を発表
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)

【問い合わせ】GMジャパン・カスタマー・センター:0120-711-276 受付時間9:00-18:00(年中無休)

文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB

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