近年、終身雇用が当たり前ではなくなり、働き手の主体的なキャリア形成への関心が高まっているといいます。
この流れのなかで、入社研修の充実度も企業選びの重要な要素となってきているようです。
20代専門の転職サイト「Re就活」を提供する株式会社学情は、20代の社会人を対象に「入社研修」に関する調査を実施しました。
9割以上が「入社研修を意識する」
20代の働き手は、企業を選ぶ際に入社研修の有無やその充実度について、どの程度関心を持っているのでしょうか?
「入社研修の有無や充実度は意識するか」と聞いたところ、「意識する(62.4%)」「どちらかと言えば意識する(30.5%)」となり、合わせて9割以上が入社研修に対して意識を向けていることが分かりました。
この理由として、「キャリアチェンジを考えているので」「現職は研修・教育制度が充実していないので、改めて学びの機会を持ちたい」という声もあったそうです。
企業の志望度も上がる!
入社研修の充実度は、企業の志望度にどのくらい影響があるのでしょうか?
「入社研修が充実している企業は志望度が上がるか」を質問。「志望度が上がる(53.7%)」「どちらかと言えば志望度が上がる(39.6%)」を合計すると、9割以上が入社研修の充実度が企業の志望度に影響していることが分かります。
他にも、研修が充実していることで「安心して応募できる」「社員を大切にしていると感じる」「成長できると思った」「現場ですぐに貢献したい」といった声が上がったそうです。
入社研修で学びたいことは?
「入社時に研修で学びたいこと」を聞くと、最多の回答は「仕事の進め方(83.2%)」で、続いて「業務で必要になるスキル(83.0%)」がほぼ同じという結果になりました。
こうした状況を踏まえると、働き手が重視している入社研修の制度をしっかりと整備することは、企業の魅力を高め、学ぶ意欲のある人材確保につなげることができそうです。