カーライフのなかでは、しばしば教習所では教えてくれない知識が求められるものです。「愛車をキレイに保つ方法」も、そのひとつかもしれません。

いざ自分で洗ってみようと思っても、カー用品店などにはさまざまなメンテナンスグッズが並んでおり、「そもそもどんなものを選べばいいのか」と迷ってしまう人もいるでしょう。

今回はコイン洗車場に通い詰めているオーナーの方々に、「いつもの洗車方法」について話を聞きました。

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時間と手間を惜しまなければ「アレ」が最強?

時間と手間を惜しまなければ「アレ」が最強?

手掛けワックス?洗車機通す?コイン洗車場の常連に聞いた「最強の洗車方法」!洗車好きに敬遠されがちなアレも実は効果的?
(画像=©seksanpk/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

まずお話を聞いたのは、ブラックのクラウンを拭き上げている男性です。丸い缶に入ったワックスを施工している最中のようでした。

「昔からトヨタの202ブラック(※塗料の名称)が好きで乗っているんですよ。小さいキズも目立ちやすくて、維持が難しい色だけど、その分キレイにしたときの輝きは格別で。もう15年くらい、同じワックスを使ってますね。

大げさだけど、休みの日にこれをキレイにするのが人生の大事な生きがいというか。毎回ワックスを塗り込んで、拭き上げていくたび、ボディの状態も細かく把握できますしね。自分としては、車とのコミュニケーションという感じです」(50代男性)

スプレータイプの簡易コーティング剤など、現在では洗車後に手軽に艶を出せる製品が数多くラインナップされています。一方で、昔ながらのワックスは、手間がかかる代わりに深みのある艶を出せるため、まだまだ根強い支持を集めているようです。

なお、この男性はほぼ毎週、手洗い洗車のたびにワックスをかけているといいます。一度にかかる時間は平均して2時間ほど。これに加えて、数ヶ月に一度は鉄粉取り用の粘土や研磨剤を使って下地を整えており、その際はやはり半日がかりで作業しているのだとか。

手間がかかっているだけあって、深い艶のブラックは洗車場でもひときわ輝いて見えました。

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「タイパ」重視なら簡易コーティング一択?

「タイパ」重視なら簡易コーティング一択?

手掛けワックス?洗車機通す?コイン洗車場の常連に聞いた「最強の洗車方法」!洗車好きに敬遠されがちなアレも実は効果的?
(画像=©joyfotoliakid/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

続いて話を聞いたのは、ちょうど洗車機から拭き上げ場に移ってきたCX-5のオーナーでした。どのような仕上げをするのでしょうか。

「基本的に洗車機に入れて、拭き取りの際に簡易コーティングのスプレーを拭きかけながら仕上げています。手洗いの方が仕上がりはいいと思うんですけど、自宅の駐車場では洗えず、小さい子どももいるので、まとまった時間が取れなくて。

洗車機だと洗う時間も短いですし、簡易コーティングなら普通に拭き上げるのと時間もほとんど変わらないじゃないですか。

月1で手洗いするよりは、隔週くらいで洗車機に入れて、そのたび簡易コーティングをする方が、キレイな状態をキープできている気がしますね」(30代男性)

そう話しながら、10分ほどで簡易コーティングの施工を終えた男性。たしかにレッドのボディは施工前に比べて輝きが増しています。

5年前に新車で購入し、納車の際にディーラーオプションのコーティングを施工したといいますが、定期的なメンテナンスによってボディはいまだにフレッシュな状態に見えます。

愛車をキレイにしておきたい気持ちはあるけれど、なかなか時間が取れないという人にとって、簡易コーティングの製品は非常に強い味方になっているようです。

ただ一方で、悩みどころだというのがSUV車種にしばしば見られる「未塗装樹脂」の部分だといいます。

「未塗装樹脂専用の薬剤も一応もっているんですけど、塗り込むタイプなので、不器用な自分がやると手がベタついちゃうんですよね。なので、そこはちょっとサボりがちになっちゃっています。効果は間違いなくあるんですけど、樹脂の部分は結構すぐ白っぽくなっちゃうんで、今後はその部分で楽なものがあれば試してみたいですね」(同上)

未塗装樹脂の部分は通常のボディ面とは材質が異なるため、艶をキープするには基本的に専用の薬剤が必要です。

そのほかにも、ガラス面やホイール・タイヤなど、それぞれの部位には専用の薬剤がラインナップされており、すべての箇所をベストコンディションに保つには相応の手間とコストが必要になりそうです。

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「洗車機一筋」というオーナーも

「洗車機一筋」というオーナーも

手掛けワックス?洗車機通す?コイン洗車場の常連に聞いた「最強の洗車方法」!洗車好きに敬遠されがちなアレも実は効果的?
(画像=©WS Films/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

続いても、洗車機を使っていたオーナーのお話です。ブラックのエスティマで、洗車機の往復回数が通常よりも多い模様。どうやらコーティング系のオプションを設定しているようです。

「なんというか、洗車機ってちょっとしたアトラクション感があるじゃないですか。手洗いの方法もよくわからないですし、お店に頼むと高いので、いつも洗車機に入れちゃってますね。

水弾きがよくなるので、基本的にいつも撥水コート系のメニューで洗っています。それより高めのコースもちょくちょく試しますよ。正直ポリマーとかガラスコーティングとか書かれてもよくわからないですけど、やっぱ高いと仕上がりもよくなる気はしますね。

ただ、かなり汚れている状態だと洗い残しも結構あるので、そういうときは『高圧ジェット』と『泡』のオプションをマストで入れています。これでだいぶ洗浄力が変わるので、おすすめですよ」(60代男性)

洗車機の性能は年々向上しており、数多くのセンサーにより洗い残しを防いだり、ボディへのダメージが少ないブラシを採用したりと、仕上がりを向上させる工夫が凝らされています。

さらに、オプションとして設定されるコート剤の種類も多様化し、ガラス系コーティングやポリマー系コーティングなど、艶や撥水性、耐久性の面で少しずつ差別化されているようです。

洗い残しやボディへのダメージといった面で敬遠する人もいる機械洗車ですが、状況にあわせて適切なコース・オプションを選択することにより、仕上がりに満足できているオーナーも少なくないと思われます。

ここまで見ただけでも、愛車の洗い方はオーナーによって千差万別であることがわかります。車のボディ状態はもちろんですが、オーナーのライフスタイルなどによっても、「自分にぴったりの洗い方」は異なるのでしょう。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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