大岩剛監督率いるU23日本代表は、今月16日からAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選に臨む。グループステージで韓国代表、中国代表、UAE代表との戦いを控える中、日本代表OB城彰二氏が大岩ジャパンのメンバーレベルで持論を展開。FW細谷真大(柏レイソル)やDF半田陸(ガンバ大阪)に言及するとともに、パリ五輪での金メダル獲得が厳しいとの見解を示した。
アトランタ五輪の日本代表メンバーである城氏は、今月13日に自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』を更新。「【オーバーエイジ/チーム作りどうなる!?】パリ五輪世代の日本代表に求めるものは何?|U-23日本代表 パリ五輪最終予選「U-23アジアカップ」&本大会に向けて」と題して、U23日本代表のチーム編成を展望している。
その中で、同氏は「オーバーエイジの話も出てないし、まだチームとして何も決まっていない中での予選。もっと早い段階からチームを結束させて、少しだけメンバーを入れ替えるようなチーム作りをしないと、金メダルを獲るのは難しい」と、JFAや大岩監督のメンバー選考に苦言。
先月22日開催の国際親善試合で、パリ五輪出場国のマリ相手に1-3と敗れただけに「確かに技術の高い選手が多いけど、ここから勝ち上がる、A代表へ食い込むというのが見えてこない」と、辛辣な意見を述べている。
また、城氏はマリ戦を解説した時に印象に残った選手を訊かれると、「細谷君は凄いね。一瞬の動きの部分で、あの世代を超えている。A代表で色々やってほしかったと思っている選手のひとり」と、AFCアジアカップの日本代表メンバーでもあるFW細谷真大(柏レイソル)を絶賛。
ただ一方で「半田君は良くなかった。(今年3月に)A代表に招集された時と比べると、停滞しているかなと思った」と、DF半田陸(ガンバ大阪)のプレーに厳しい評価を与えると、「ちょっと違いを見せつけられるのが細谷君しか見当たらなかった」と、パリ五輪世代のレベルに疑問を呈した。
なお、パリ五輪予選のU23日本代表メンバーでは、海外クラブからGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、MF佐藤恵允(ブレーメン)、MF山本理仁、MF藤田譲瑠チマ(STVV)、DF内野貴史(デュッセルドルフ)と5名の招集にとどまっている。MF鈴木唯人(ブレンビーIF)、FW福田師王(ボルシアMG)らをチーム事情により欠く中、国内組中心である大岩ジャパンのメンバーレベルに疑問の目が向けられている。