ジープ・ブランドの本格オフローダー「ラングラー」がマイナーチェンジ。よりタフで快適な走行を可能にするデザインへの進化や機能装備のアップグレードなどを実施。車種展開はアンリミテッド・スポーツ/アンリミテッド・サハラ/アンリミテッド・ルビコンの3グレードで構成。特別限定車として「アンリミテッド・ルビコン・ハイベロシティ」と「アンリミテッド・サハラ・ローンチエディション」も発売

 Stellantisジャパンは2024年5月10日、ジープの本格オフローダー「ラングラー(Wrangler)」のマイナーチェンジモデルを発表し、合わせて特別限定車の「アンリミテッド・ルビコン・ハイベロシティ」と「アンリミテッド・サハラ・ローンチエディション」を設定して、同日より発売した。

大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲ジープ・ラングラー・アンリミテッド・スポーツ 価格:8SAT799万円 全長4870×全幅1895×全高1845mm ホイールベース3010mm 車重1990kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費9.8km/リットル 写真のボディカラーはグラナイトクリスタルメタリックC/C,『CAR and DRIVER』より 引用)

車種展開および車両価格は以下の通り。

アンリミテッド・スポーツ(Unlimited Sport):799万円

アンリミテッド・サハラ(Unlimited Sahara):839万円

アンリミテッド・ルビコン(Unlimited Rubicon):889万円

特別限定車アンリミテッド・ルビコン・ハイベロシティ(Unlimited Rubicon High Velocity):899万円(販売台数10台)

特別限定車アンリミテッド・サハラ・ローンチエディション(Unlimited Sahara Launch Edition):849万円(販売台数300台)

大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲ジープ・ラングラー・アンリミテッド・サハラ 価格:8SAT839万円 全長4870×全幅1895×全高1845mm ホイールベース3010mm 車重2000kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費9.8km/リットル 写真のボディカラーはブライトホワイトC/C,『CAR and DRIVER』より 引用)

 今回の改良は、エントリーグレードとして新たにアンリミテッド・スポーツをラインアップしてユーザー層の拡大を狙うとともに、よりタフで快適な走行を可能にするデザインの採用や機能装備のアップグレードなどを実施して、本格オフローダーとしての魅力度をより高めたことが特徴である。

大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコン 価格:8SAT889万円 全長4870×全幅1930×全高1855mm ホイールベース3010mm 車重2110kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費9.2km/リットル 写真のボディカラーはファイヤークラッカーレッドC/C ,『CAR and DRIVER』より 引用)

 まずデザイン面では、伝統の7スロットグリルを刷新。新しいブラックテクスチャーをベースに、スポーツとルビコンはニュートラルグレーメタリックの、サハラはプラチナシルバーのグリルサラウンドを採用した。また、従来のマストアンテナに代わってフロントウインドシールドに統合したアンテナを全グレードに初装備。外観をよりスタイリッシュにすると同時に、オフロード走行時の小枝の引っ掛かりを防止する。従来のマストアンテナの位置には“TRAIL RATED”バッジを装着した。さらに、ホイールのデザインを変更。スポーツはグレーアクセント入りの17インチアルミホイールに245/75R17サイズのオールテレインタイヤを、サハラは18インチアルミホイールに255/70R18サイズのオールシーズンタイヤを、ルビコンは専用の17インチアルミホイールにLT255/75R17サイズのマッド&テレインタイヤを装着する。ボディカラーはスポーツおよびルビコンにブライトホワイトC/C、ブラックC/C、ファイヤークラッカーレッドC/C、グラナイトクリスタルメタリックC/Cを、サハラにブライトホワイトC/C、ブラックC/Cを設定した。

大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲ブラックテクスチャーをベースとした新しい7スロットグリルを採用,『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲従来のマストアンテナに代わってフロントウインドシールドに統合したアンテナを全グレードに装備。従来のマストアンテナの位置には“TRAIL RATED”バッジを装着,『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲ホイールのデザインを刷新。写真左よりスポーツの17インチアルミホイール、サハラの18インチアルミホイール、ルビコンの専用17インチアルミホイール,『CAR and DRIVER』より 引用)

 インテリアについては、オフロード走行に最適化させた直線基調のダッシュボードや操作系を踏襲しつつ、機能装備をアップグレードしたことトピック。第5世代Uconnect5システムを搭載した新12.3インチタッチスクリーンを全グレードに標準装備し、Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応するとともに、Apple CarPlayにおいてはワイヤレスでの接続を可能とする。また、サハラとルビコンのフロントシートには12ウェイパワーアジャスタブルシート(8ウェイパワー調整/4ウェイランバーサポート調整)をラングラーとして初採用した。さらに、ラングラーとして初めてサイドカーテンエアバッグをフロントおよびリアに設定し、全グレードに標準で組み込んでいる。

大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲写真上よりスポーツ、サハラ、ルビコンのインテリア。全グレードともにハンドル位置は右,『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲第5世代Uconnect5システムを搭載した新12.3インチタッチスクリーンを全グレードに標準装備,『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲サハラとルビコンのフロントシートには12ウェイパワーアジャスタブルシート(8ウェイパワー調整/4ウェイランバーサポート調整)を装着,『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲ラングラーとして初めてサイドカーテンエアバッグをフロントおよびリアに設定,『CAR and DRIVER』より 引用)

 パワートレインは基本的に従来と共通で、1995cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力272ps/5250rpm、最大トルク400Nm/3000rpm)+電子制御8速ATを搭載。駆動機構はスポーツとサハラにセレクトラック4×4システムを、ルビコンにロックトラック4×4システムを採用する。また、ルビコンには従来のセミフロート構造と比べてより強固で堅牢な構造として最大牽引能力を高めた「フル・フロート・リアアクスル」を新装備した。

大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲パワートレインには1995cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力272ps/5250rpm、最大トルク400Nm/3000rpm)+電子制御8速ATを搭載,『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲スポーツとサハラは駆動機構にセレクトラック4×4システムを採用,『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲ルビコンは駆動機構にロックトラック4×4システムを組み込む,『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲ルビコンには従来のセミフロート構造と比べてより強固で堅牢な構造として最大牽引能力を高めた「フル・フロート・リアアクスル」を新装備,『CAR and DRIVER』より 引用)

 特別限定車の2モデルに話を移そう。

 まずアンリミテッド・ルビコン・ハイベロシティは、通常モデルのルビコンをベースに、特別なボディカラーのハイベロシティC/Cを採用。ビビッドな黄色を外観に纏うことで、新しい強靭なルックスをいっそう際立たせる。販売台数は10台の限定で、5月10日~5月17日23:59まで応募を受け付け、抽選のうえ販売する。

大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコン・ハイベロシティ 価格:8SAT899万円 全長4870×全幅1930×全高1855mm ホイールベース3010mm 車重2110kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費9.2km/リットル 特別なボディカラーのハイベロシティC/Cを採用。販売台数は10台限定,『CAR and DRIVER』より 引用)

 もう1台のアンリミテッド・サハラ・ローンチエディションは、通常モデルのサハラをベースに、専用ボディカラーのアンヴィルC/Cを採用。ここに、ラングラーの生産工場であるトレドノースの地形柄入りフェンダーデカールおよびジープの誕生年である“1941”のロゴ入りテールゲートデカールを特別装備する。販売台数は300台の限定だ。

大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲ジープ・ラングラー・アンリミテッド・サハラ・ローンチエディション 価格:8SAT849万円 全長4870×全幅1895×全高1845mm ホイールベース3010mm 車重2000kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費9.8km/リットル ボディカラーには専用色のアンヴィルC/Cを採用。販売台数は300台限定,『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
大幅改良を果たしたジープ・ラングラーが日本上陸
(画像=▲アンリミテッド・サハラ・ローンチエディションはラングラーの生産工場であるトレドノースの地形柄入りフェンダーデカールおよびジープの誕生年である“1941”のロゴ入りテールゲートデカールを特別装備,『CAR and DRIVER』より 引用)

提供元・CAR and DRIVER

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